あの名作を彷彿とさせるSFアニメ「STEINS;GATE」

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タイムトラベルって、不可能だそうです。かの有名な物理学者スティーブン・ホーキング曰く「未来からのタイムトラベラーが現れていないから」とのこと。

時間軸というものが一体全体どのように構成されているかについては、私に知る由もありません。ただ、しばらくタイムトラベルはフィクションの中だけのおとぎ話になりそうです。

今回は、そんなタイムトラベルをテーマにしたアニメ「STEINS;GATE(シュタインズゲート)」を紹介したいと思います。

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STEINS;GATEのあらすじ

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秋葉原を活動拠点とする発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダー岡部倫太郎は、講義の会場(ラジオ館)で出会った天才物理学者牧瀬紅莉栖と出会います。

その後、牧瀬紅莉栖が殺害された現場に遭遇し同じラボの仲間である橋田にメールを送ると突然の目眩に襲われました。我に返った岡部が目にしたのは、未確認飛行物体が墜落し封鎖されたラジオ館と、死んだはずの牧瀬紅莉栖。橋田に送ったメールもなぜか一週間前に送信したことになっており、同行していた幼馴染の椎名まゆりとの会話にも齟齬が生じます。

一体何が起こったのか。その秘密は未来ガジェット研究所で発明した電話レンジ(仮)が深く関わっていたのでした…。

バタフライエフェクトを彷彿とさせるSFアニメ

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タイムトラベルって誰もが一度は夢見るものです。私も昔付き合っていた彼女と寄りを戻すために、過去へ戻ってやり直しをしたいと思ったことがありました。

しかし過去の改変をするときに、必ず問題に挙げられるのがタイムパラドックスです。過去が塗り替わる=歴史が変わることになり、予期せぬ重大な事態に繋がる可能性が出ると長年SF界隈では言われています。

例えば別れた彼女と自分が寄りを戻し、結婚までしたとしましょう。するとこれまでの生活や経験は全てなかったことになり、元の時代に戻ると全く別の未来を歩むことになります。因果律に矛盾をきたした結果どうなるかは、創作者の手によって委ねられますが、中でも重大な事象が「バタフライエフェクト」です。

同名の大ヒット映画があり、名前だけでも聞いたことがあると思います。バタフライエフェクトの理論を端的にいうと「小さな出来事が、実はどこかの因果関係と結びついていて、全く別の出来事を引き起こす」というもの。

蝶の羽ばたきが、どこかで巨大な竜巻を生んでいるかもしれない。カオス理論の一種で、結構真面目に議論されてたりしています。

もし自分がタイムトラベルして過去を変えたことにより、第三次世界大戦が起きる…なんて想像つかないですが、SF的にはありえる(とされている)話です。

私は映画「バタフライエフェクト」が大好きで、女性に何でもいいからオススメの映画は?と聞かれたら、まず最初に挙げる作品。

Netflixで配信されていたSTEINS;GATEを見たところ、バタフライエフェクトによく似たアニメだと感じました。バタフライエフェクトはSFをテーマにした悲恋の物語です。あれほど胸を締め付けらる切ないラストは、他の作品でなかなか味わえません。

STEINS;GATEもタイムトラベルが話の軸ですが、全て見終えた頃には「壮大な愛の物語」だということに気づかされます。岡部倫太郎は自身が作り上げてしまった電話レンジを偉大な発明品として活用するものの、それが引き金となって大切な人を失ってしまう姿はバタフライエフェクトの主人公エヴァンと重なりました。

それでも諦めずに自分が変えてしまった過去に挑み、自分の望んだ世界を手に入れるために奮闘するのもエヴァンと一緒ですね。ただ一つ違うのは結末です。

バタフライエフェクトのエンディングに鬱っぽくなってしまった人、ご安心ください。本作品はハッピーエンドですから。

タイムトラベルの難解な理論が展開されるものの、別に理解していなくても楽しめるのは良かったですね。SFの理屈っぽさを残しつつ、登場人物たちの心情を細かく描写した面白いアニメだと思います。

原作を知らなくても面白い!知ってても面白い!

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原作とメディアミックス。どちらが優れているか不毛な意見が交わされている昨今で、STEINS;GATEは稀有な成功例と言っていいでしょう。

もともとノベル形式のアドベンチャーゲームだったSTEINS;GATEは根強いファンがおり、アニメ化に対する目も非常に厳しかったと思います。

それでも原作ファンが支持するほどの出来栄えだったようで、批判的な意見はほとんど見られません。

ゲームとアニメの親和性が高いのはもちろん、全エピソード24話でしっかりと原作の魅力を引き出したのが功を奏したのでしょう。

原作のゲームをプレイしたことはありませんが、バタフライエフェクトに匹敵するいい作品だなと思い、ちょっと遊んでみたいと思いました。

ちなみに映画版もNetflixで公開されていましたが、完全に蛇足の物語なので見ないことをお勧めします。

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