オドリャ見逃しは許さんど!今こそ映画『仁義なき戦い』の本当の魅力を語ろう

テレビのバラエティー番組などで、コワモテの人の登場や修羅場になった時に必ずかかる音楽といえば…

もう頭にメロディが浮かびましたよね?

今回ご紹介する映画は、Netflix(ネットフリックス)で配信中の『仁義なき戦い』です。

タイトルやジャンルで食わず嫌いの人が多いであろう、ヤクザ映画の金字塔。

『仁義なき戦い』を先入観で避けている人は、「一生のうちで映画から得られる幸福感」の10%くらいは損している!

そんなことが断言できるほど、この作品には魅力がたっぷりなのです。

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『仁義なき戦い』ってどんな映画?

第二次世界大戦後の広島で実際に起こった「広島抗争」を元にした任侠映画。菅原文太、松家弘樹、田中邦衛、渡瀬恒彦、梅宮辰夫など、日本を代表する名優が共演を果たしています。

「ああ、ヤクザ映画でしょ?」という先入観で一度も観たことがない人、ゼッタイ損してますよ!

かく言う筆者も最初はその先入観で避けていましたが、一度何の気なしに観てみると…

シリーズ全作を完走してしまうほどハマってしまいました(笑)

『仁義なき戦い』が今も名作として語り継がれるには、それなりの理由があったのです。

焼け野原から始まる若者たちの悲劇のストーリー

舞台は終戦直後の広島。冒頭が原爆のきのこ雲のシーンから始まるというのが衝撃的です。

一作目『仁義なき戦い』で描かれるのは、戦争で行き場を失った若者ものたちがヤクザとして成り上がっていくストーリー。

つまり、最初からヤクザなのではなく、戦争で死にそこねたり戦禍で家を焼かれたりした若者が、拠り所となる家族や生きるすべを求めてヤクザになっていくのです。

戦争の虚しさでやりきれない気持ち、生きるためにヤクザとして成り上がっていく若者たちに感情移入してワクワクしてしまう感じ。この悲喜こもごもを織り交ぜた感情が交錯するオープニング、ぜひ一度味わっていただきたいですね。

序盤からの積み上げがあるからこそ、かつて仲間だった者たちが最終的には血で血を洗う抗争に巻き込まれ、敵同士となる切なさ…これは、たまんないですよ!

リアル、リアル、とにかくリアル!

『仁義なき戦い』で注目していただきたいのが、派手ではないけど徹底的にリアルにこだわったアクションです。

とにかく怖い、痛い、泥臭い!

例えば銃で撃たれた人が「ウッ…(バタリ)」なんて嘘くさい死に方はしないんですよ。

「ぎゃあああああ!!」と悲鳴を上げてのたうち回る。撃った方も人を撃ったという事実に驚愕して、「うわあああああ!!」と泣き叫ぶ。

これがリアルですよ。スタイリッシュでも何でもない、本当に「人を殺す」ことのリアル。

筆者はこの一点を持ってしても、『仁義なき戦い』がそれまでの映画の常識を変えた、世界に誇る傑作であると言いたいのです。

まとめ

先日、俳優の松方弘樹さんがお亡くなりになりました。

TwitterなどのSNSでは冥福を祈るつぶやきが多く見られましたが、本当に故人を偲ぶ気持ちがあるのなら、ぜひ『仁義なき戦い』を観てほしい!

Netflixで『仁義なき戦い』シリーズが観られるなんて、本当に最高だぞ、兄弟!

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