アル・パチーノ&ジョニー・デップの協力タッグ
以前、当ファンサイトで公開した映画「HEAT」のレビューはご覧になりましたか?
三度の飯よりアル・パチーノが好きな私が再びお勧めする映画「フェイク」は、男なら死ぬまでに観るべき映画と断言できます。私はDVDを棺桶に入れてもらいたいくらいです。
何と言っても見所はアル・パチーノとジョニー・デップのダブル主演!
壮年の下っ端マフィア「レフティー」は哀愁漂うアル・パチーノ。
マフィア検挙のため身分を偽り潜入捜査するFBIの「ジョー」をジョニー・デップ。
この二人が織り成す奇妙でやるせないストーリーは、涙無くして語れません。
潜入捜査官の苦悩
この映画、言わずもがなアル・パチーノが絶品なのは周知の通りです。
そして同時にジョニー・デップにも拍手を送りたい!
ジョニー・デップが演じたジョーという人間は、とても複雑です。
それは元来の彼の性格というよりも、FBIとマフィアという異なった立場を行き来する過程で生じた弊害というべきでしょう。
レフティーはジョーを子分として可愛がり、またジョーもレフティーに対して次第に親近感を覚えるようになります。
しかし、ジョーの目的はレフティーの逮捕。親密になればなるほど、自分の任務に後ろめたさを感じるのです。
また潜入捜査とはいえ、マフィアに身を置く間は暴行や窃盗などの犯罪にも組します。そして、自分が潜入捜査官だということは家族にも話すことができません。
犯罪者を検挙するためだ。俺は正しいことをしている。
そう言い聞かせても、彼の精神はどんどん磨耗していきました。
この繊細な心情の変化を演じきったジョニー・デップ、最高すぎます。チョコレート工場で働いたり、海賊船に乗ったり、砂漠で埋まったりしているキワモノ俳優としての一面しか知らない人は、嘘だと思ってみてください。
もちろんアル・パチーノという最高のパートナーがいたからこそ、十二分に実力を発揮できたのでしょう。「ゴッド・ファーザー」や「スカーフェイス」で大物ボス役を演じてきたアルが、まさかの下っ端マフィアですよ。キャリアからは考えられない配役です。
でも実際に「フェイク」を観たら、もうアル・パチーノ以外無理だろこの役!と思えます。
喧嘩っ早くて、金に意地汚いレフティー。でも情に厚くて家族想いのレフティー。
素晴らしいです。
男泣きの準備はできたか!?
「フェイク」は実話を基にした映画です。脚色はあるものの、潜入捜査官のリアルな心境が丁寧に描かれています。自分だったら、絶対お断りですね。
苦悩して辿り着いたジョーの決意と、レフティーの親心。ラストは涙ちょちょぎれますよ、ホント。
「フェイク」はNetflixで絶賛配信中です。男なら見るべし!
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