スマホが当たり前になり、介護ロボットや感情認識もできるヒューマノイド・ロボットが次々と登場している現代。
現在30代の筆者は、小学生の頃にまさかこんな未来が来るとは露ほども思いませんでした。
さらに30年後の2050年、どんな未来が待っているか…
今回ご紹介する、Netflix(ネットフリックス)で配信中の映画『チャッピー』は、まさに「今後訪れるとしたらこんな未来」を見事に描き出しています。
30年後の未来予想図、その答えは映画の中に?
『チャッピー』ってどんな映画?
近未来の南アメリカ。ヨハネスブルグの犯罪発生率を減らすため、南アフリカ政府は大手兵器メーカーから、高性能の人工知能を取り入れた最先端の人型ロボットを購入する。
ロボットたちは警察とともに犯罪者を取り締まっていたが、あるときその1体がストリートギャングのニンジャとヨーランディに奪われてしまう。
ニンジャたちはロボットを強盗を手伝わせるために再プログラムを試みるのだが…
監督は『第9地区』で知られる、南アフリカ共和国出身のニール・ブロムカンプ。
主人公のロボット技師に『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテール。
SFでありながら、現実世界の延長線上としての「本当にありそうな近未来」を描くことに長けたニール監督の作品。
面白くないわけがないでしょう!
では、映画『チャッピー』の見どころとは?
本当にリアルな「ロボットと共存する世界」はこうだ!
筆者が『チャッピー』で感銘を受けたのは、チャッピーたちロボットの造形です。
HONDAのアシモとかSoftBankのペッパーでいうと、洗練された流線型のデザイン、白で統一されたボディーカラーの清潔感とかが売りの一つだと思います。
一方のチャッピーはどうかというと、「洗練されていない、ハンドメイド感」が本当に素晴らしい。
対ギャング用の戦闘ロボットでもあるため、角ばった感じのデザインもウェザリング(汚し)もリアリティーがあるんですよね。
例えるなら、最先端の技術を詰め込んだステルス機よりも、戦闘用にカスタマイズしたTOYOTAのトラックにロマンを感じるような(笑)
さすが世界のTOYOTA!武闘派にも大人気だぜ!!
…ちょっと話題が逸れましたが、チャッピーのあえて洗練されていないデザイン。
「本当に人型ロボットが実用化されたら、こんな感じだろうな」というリアリティーを感じるのです。
ニンジャとヨーランディがかっこいい!
チャッピーを育てることになるギャングのニンジャとヨーランディ。
実は「ダイ・アントワード」のユニット名で活躍する、南アフリカ出身の音楽ユニットなのです。
しかも、音楽活動で使用している名前もそのままニンジャとヨ=ランディ!
見た目のいかつさそのままに、世界的なディーバであるレディー・ガガを過激な歌詞で挑発したことで物議をかもしたことも。
ニール監督のファンである二人は、『チャッピー』に本人役で出演が決まったときは喜びで震えたとか。
チャッピーのかわいさやアクションはもちろん、本人役で登場するダイ・アントワードの二人の演技にもぜひご注目!
まとめ
もう一つ言うと、チャッピーのビジュアルってパトレイバーやガンダムに代表される、「昭和のスーパーロボットの角ばった無骨な感じ」もあって好きなんですよねえ~
ロボットファンにもぜひ観ていただきたい『チャッピー』は、現在Netflixで配信中です。
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