「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」
「あなたの心です」
数々の名セリフとともに脳裏に浮かぶ名シーン。40年近く前の公開ですが、いまだに名作として愛され、地上波のロードショーでも何度となく放送されてきた映画といえば…
今回ご紹介する映画は、Netflix(ネットフリックス)で配信中の『ルパン三世 カリオストロの城』です。
本作品の本当の名シーンとは!? なぜ、ルパン作品の中でも名作中の名作と言われるようになったのか?
その魅力について、改めて語ってみたいと思います。
『ルパン三世 カリオストロの城』ってどんな映画?
ルパン一味はモナコの国営カジノから大金を盗みだすが、それは「ゴート札」と呼ばれる幻の偽札だった。ゴート札の出処とされるカリオストロ公国に向かったルパンは、ウェディングドレス姿の少女に出くわす。この少女こそ、カリオストロ公国の亡き大公の娘クラリスだった。
今や日本のアニメ映画の重鎮として知られる、ジブリの宮﨑駿氏の記念すべき初監督作品です。宮崎監督の演出や独特なレイアウトは後のアニメ作品に大きな影響を与えました。
当時のキャッチコピー「前作をしのげないのなら 2作目を作る意味がない」からも、この作品が如何に満を持して公開となったかがうかがえますね!
『カリオストロの城』の本当の名場面とは?
冒頭に書いた銭形警部の「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」から始まる『カリオストロ』珠玉の名シーン…
たしかに、「懐かしのアニメ特集」などの番組で取り上げられることの多いシーンですが、『カリオストロ』の名シーンはラストだけではありません!
筆者がぜひ注目していただきたいのが、序盤のカーチェイス。
あのスティーブン・スピルバーグが「映画史上最も完璧なカーチェイス」と評したという、世界の巨匠も認めた名シーンなのです!なんと、ルパンのテーマJAZZバージョンという最高のBGM付き!!
公開から40年近く経った今でも、このカーチェイスを超えるワクワク、手に汗握るシーンは観たことがない!必見です!!
原作とは違う?優しさに溢れた作品
ルパン三世の原作者であるモンキー・パンチ氏は、『僕には描けない、優しさに包まれた、
宮崎くんの作品としてとてもいい作品だ』とこの作品を評しています。
たしかに、それまでのコミックやアニメのルパン三世シリーズを見てみると、ルパンが少女のために命をかけて戦うようなエピソードはありません。そもそもルパンは目的のためなら手段を選ばない泥棒。ハードボイルドではあっても心優しい青年ではないですからね。
ハードボイルドなルパン三世が宮﨑駿監督という異質なエッセンスと融合することで、化学反応を起こし、これまでのルパンらしくないけど、ルパン作品の中でも名作中の名作が完成したのです!
Netflixでは『カリオストロ』以外のルパン作品も配信されているので、他と見比べてみると面白いですよ!
まとめ
今回は『ルパン三世 カリオストロの城』の、ぜひ注目していただきたい隠れた名シーンと、この映画が素晴らしい理由について語ってみました。
「もう地上波のロードショーで何度も観たよ」という人も、ぜひNetflixでもう一度観てみましょう。
きっと、これまで見落としていた新たな発見がありますよ!
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