「ナルコス」に登場するパブロ・エスコバルは、ただのヒゲ親父じゃない

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Netflixで配信中のナルコスって、もう観ました?精力的に製作されているオリジナル作品の中でも長編で、シーズン2まで公開されています。なんとシーズン4まで製作決定しているそうですよ。

ナルコスの物語の主軸は麻薬捜査官と麻薬王パブロ・エスコバルの戰いで、史実を元に脚色を加えた犯罪ドラマです。

で、このパブロさん。実写版マリオみたいな風貌ですが、実は犯罪史でも稀に見る「すごい奴」なのをご存知でしたか。その実績はアル・カポネ並、いやそれ以上かもしれません。

今回はパブロ・エスコバルが、いかにトンデモナイ人物かを紹介していきます。

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麻薬王と呼ばれた男

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パブロ・エスコバルが生まれたのはコロンビアの中流家庭。10代で犯罪に目覚め、強盗や殺人をするようになり、なんと20歳前後でメデジン・カルテルを築きました。

今でいう大学生の起業みたいなものですね。扱っているのはコカインですけど。

そのまま組織は拡大し、最盛期は世界で流通する8割のコカイン市場を支配していました。

8割ってことは、コカインやっている人が10人いたら8人はメデジン・カルテルが出所のブツで楽しんでることになります。

さらにパブロさんは、慈善事業に取り組み市民の人気を得ていました。貧困層には住居を与え、サッカースタジアムを建設し英雄視されます。

もちろん政敵ではあるんですが、犯罪で生まれた金であろうと生活に還元してくれる人がいたら慕っちゃいますよね。

そして世界で7番目の富豪として取り上げられ、麻薬で全てを手に入れたと言っていいでしょう。麻薬王の異名も納得です。

コロンビアからのコカイン流入=パブロさんの企業努力の賜物ということもあり、アメリカ政府はコロンビア政府と結託。窮地に陥るかと思いきや、コロンビアの大統領候補を暗殺したりビル爆破などのテロ行為で対抗。

競合していたカリ・カルテルとの抗争も激しさを増すと、流石に疲れてしまい「もう疲れたから捕まえて」と大人しく刑務所に収監されます。しかし、パブロさんの影響力は塀の中であっても変わりません。

そもそも収監先がパブロさん寄贈の刑務所。中にはサッカー場やディスコ場完備で超VIP待遇。刑務所内から変わらずカルテルを動かし、むしろシャバより安全な犯罪の苗床と化します。

「ナルコス」で描かれる一人の人間「パブロ・エスコバル」

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「ナルコス」ではパブロの大物ぶりや苛烈さが控え目に描かれています。一般的に想像されている麻薬王としての姿だけでなく、家族への愛情の深さや人間としての弱さも見られ、非常に魅力的。

巨大な組織を統率できる男として、かなり説得力がありますね。Netflixオリジナル作品の中でも特に人気なのは、こうした新鮮なパブロ像がウケているのも一因でしょう。

ネタバレになりますが、そのパブロもシーズン2でお役御免。彼に代わるカリスマ的な悪役が後のシリーズに登場するかどうかは「ナルコス」の今後を大きく左右すると思います。

もう一人の麻薬王

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パブロ・エスコバル以外にもう一人、麻薬王と呼ばれる男がいます。名前はホアキン・グスマン。メキシコからアメリカへの麻薬密輸を牛耳るシナロア・カルテルの最高幹部です。

まだ存命中で、舞台がコロンビアの「ナルコス」において登場する可能性は非常に薄いものの、パブロに取って代われる悪役は彼しかいないでしょう。2009年には富豪ランキングに名を連ね、慈善事業にも精力的などパブロと重なる部分も多いです。

登場しないかな〜無理だよな〜。

まだベールが明かされていない「ナルコス」シーズン3、色々妄想しながら待ちましょう。

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