先日、Netflix(ネットフリックス)で視聴した映画の中で“これは新しい!これは面白いぞ!”と感じた映画がありました。
Netflixで絶賛配信中の「サイレンス」は、2016年に公開されたばかりであるサイコ・スリラー映画。
それも本作はただのサイコ・スリラーなのではなく、主人公は耳が聞こえないというハンディキャップを持っているという設定が、他の映画では中々ない面白要素なのです。
あらすじを読んだだけで、一気に惹かれてしまいました。
そんな本作の魅力をお届けいたします。
「サイレンス」ってどんな映画?
主人公のマディーは、家族と離れ人里離れた森の中で一人暮らしている作家なのですが、13歳の頃に聴力を失っており、先ほどもお伝えしましたが耳の聞こえない女性なのです。
基本的には手話で会話していますが、手話ができない相手でも唇の動きを読むことで相手の会話の内容は理解できる様子です。
そんな平穏な暮らしを送っていたある日、マディーの元へ奇妙なマスクを被った殺人鬼が現れ、勇敢なマディーが殺人鬼に立ち向かっていく様子が描かれた作品です。
耳が聞こえない主人公にヒヤヒヤ
私もあらすじをチラッと読むなり一気に引き込まれてしまったのですが、何と言ってもこの「耳が聞こえない」という設定が本作最大の魅力です!
普通なら、何かに集中していたとしても不審な音や物音が聞こえた場合「えっ!何!?」とすぐに“何か”に気づくことが出来るのですが、聾唖(ろうあ)であるマディーはそういうわけにはいきません。
実は、殺人鬼がマディーの家へやって来る前に、その男から逃げてきた友人がマディーの元へ助けを求めてくるシーンが冒頭で描かれているのですが、“どんなに必死に窓を強く叩いても、大声で叫んでも、たとえ窓ガラスを割ったとしても”、彼女の目に移らなければ全く届かないのです。
何かに集中しながら音楽を大音量のヘッドホンで聴いているようなものなのです。
その為、自分に迫っている危機や周りで起きている変化に気づけない。
これが本作最大のスリルなのです!
密室シチュエーション・スリラー
次なる標的としてマディーの元へ殺人鬼がやって来るのですが、“足音やドアが開く音”というのももちろん彼女には届きません。
いざマディーが怪しい男に気づいた頃には時すでに遅しで、自宅の中へと侵入しているのです・・・
また、本作で面白いのは犯人が殺しのゲームを楽しんでいるという点です。
『スクリーム』に登場する犯人や『13日の金曜日』のジェイソンなどのように、“すぐに相手殺すのではなく、思う存分恐怖に震え上がらせてから殺すという異常者なのです。
犯人はマディーからすぐさま携帯を奪い取ったり、ブレーカーを切断したりと・・・マディーの自宅を「逃げも隠れもできない恐怖の密室」へと変えてしまうのです。
密室シチュエーション映画といえば、大人気シリーズの『ソウ』やライアン・レイノルズ主演の『リミット』など様々な密室空間が描かれていますが、本作ではいくら慣れ親しんだ自宅とはいえ、マディーが聾唖であることや色々なことを踏まえると、その恐怖は計り知れません。
ゲームを本気で楽しんでいる殺人犯の異常性
個人的に、本作のストーリー設定以上に驚き、最も怖いと思った瞬間は、マディーがマスクの男に「顔は見ていないし、通報もしないから見逃して(助けて)」と文字で伝える場面があるのですが・・・
その殺人鬼は、「これで顔を見ただろ」とあっさりマスクを外してしまうのです。
警察に捕まることなんて鼻っから恐れていない殺人鬼の本気度に、私自身も震え上がってしまいました。
まとめ
ゲームを楽しむ殺人鬼に、恐怖しながらも勇敢に立ち向かっていくマディーも魅力的です。
結末は、みなさんの目でぜひ確かめてください!
ちなみに「サイレンス」は、オリジナル作品ではないのですが、動画配信サービスではNetflixのみの配信となっているそうなので、貴重な作品となっております!
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