昨今、アメコミヒーロー映画が大盛況です。
MARVELとDCを代表するヒーローたちが次々と映画化され、ヒットを飛ばしていることはご存知のことと思います。
そのなかでも、異色のヒーローものとして公開されながら大ヒットを飛ばし、米国のみならず世界中の映像作品に影響を与えた映画…
それが、今回ご紹介するNetflixで配信中の映画『ダークナイト』です。
バットマンシリーズも、アメコミ映画も、ヒーローものという枠も超え、映画史上間違いなく名作として残るであろう一本。
その魅力に迫ってみたいと思います。
『ダークナイト』ってどんな映画?
クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト・トリロジー」第2弾。
『ダークナイト』はバットマン最大の敵”ジョーカー”が、ゴッサム・シティを恐怖のどん底に陥れるクライム・サスペンス。
ゴッサムシティに冷酷な犯罪者ジョーカーが現れた。バットマンとゴードン警部補をあざ笑うかのように悪行を繰り返す彼の前に、地方検事のハーベイ・デントが立ちふさがる。暴力に頼らないデントのゆるぎない正義の心と行動力を知ったバットマンは、自らの役目が終わったことを悟り、彼に街の治安をゆだねる決意をするが…
バットマンはヒーローとして描かれてはいるものの、リアルな目線で見れば強大な暴力で悪人をねじ伏せているわけです。
視点を変えると、それは法を超えた力。
さらにバットマンが活躍すればするほど、悪人がゴッサム・シティにはびこるという皮肉。
『ダークナイト』は、これまでのヒーロー映画では描かれなかった「リアルなヒーロー」の問題に真っ向から切り込み、傑作となったのです。
ヒーロー映画のお約束を打ち崩し、これまでにないヒーロー映画がとして評価されたその理由とは?
ヒーロー映画を越えたヒーロー映画
『ダークナイト』はアメコミ・ヒーローを踏襲しながらもクライム・サスペンスの要素を加え、そのどちらも見事に融合させてみせた稀有な映画です。
多くのヒーローものには、決まりごとがあります。
例えば…
- ヒーローが悪を倒す(世界を救う)勧善懲悪
- アクションは激しくてもバイオレンス描写は少なめ
- ストーリーは若年層でもわかりやすいものを
といったところです。
ところが、『ダークナイト』はその決まり事をことごとく打ち破り、さらにもうひとつ上のレベルにまで昇華しているのです!
ヒーローの活躍はもちろん、練り上げられたストーリーをじっくり楽しめるのもポイント。
まさに大人向けのサスペンスとして、ヒーローものに苦手意識のある人でも楽しめる作品となっています。
ヒース・レジャーの怪演!史上最高のジョーカー
『ダークナイト』を語る上で絶対に外せないのが、故ヒース・レジャー演じるジョーカーです。
じつは、ヒース演じるジョーカーのビジュアルに批判があったことはご存知でしょうか?
ヒース版は乱れた長髪をしていますが、コミックのジョーカーはオールバックです。
熱狂的なファンからすると、許せない改変ですよね。歴史あるジョーカーのトレードマークである緑の髪型が、まったく違うわけですから。
しかし、ヒース・レジャーはこの批判を見事に覆し、史上最高のジョーカーを演じてみせました。
オープニングの銀行強盗シーンの緊張感、バットマンの正義の心を攻め、追い詰めていく恐怖感。
その存在感はヒーロー映画史のみならず、映画に登場するすべての悪役を超越した存在として観た人の記憶に残ることでしょう。
まとめ
冒頭にも書きましたが、『ダークナイト』公開後に作られたヒーローものの映画は、『ダークナイト』の影響を受けています。
それだけの力を持った作品、映画ファンなら見逃していいわけがない!
というわけで、Netflixでぜひ『ダークナイト』をお楽しみください!
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