Netflix(ネットフリックス)で配信中の『影裏』は同名の芥川賞を受賞した短編小説を原作とした映画作品で、読書好きならタイトルを聞いたことがある人も多いかもしれません。
主演は、綾野剛と松田龍平の二人で、親友なのか他人なのかよくわからない男二人の関係の秘密を少しずつ解き明かしていく内容となっています。
そこで今回は『影裏』のあらすじやみどころをネタバレ少なめにご紹介していきます!
『影裏』のあらすじ
今野(綾野剛)は会社の出向で子会社のある盛岡に引っ越してきました。現在の趣味は釣りで、休日になると出かけています。
その相棒となるのが、同僚の日浅(松田龍平)という男で、彼は大学時代に東京で過ごした経験があり、今野にとっては丁度いい話し相手でした。
しかしこの日浅という男は変わった人間で、災害や事故など、崩壊していくものに感動を覚える男でした。
さらに携帯を持っておらず、彼と出かける約束をする時は、社内で彼を直接見つけるしかありません。
そんなある日、日浅は今野に何も告げず会社を退社してしまいます。急に釣り仲間を失った今野は退屈になってしまいましたが、日浅の行動に対しては「彼らしいな」と思う程度です。
数カ月後、日浅が突然現れて、今は別の会社で互助会の営業をしていると言います。
ある日、今野は久しぶりに日浅と釣りに出かけます。しかし日浅はふてぶてしく、喧嘩腰の話題ばかりでつまらず、今野は途中で帰ります。
さらに数日後の3月11日、東日本大震災が直撃して…というのが大体のあらすじです。
『影裏』のみどころ
今野は、田舎に転勤となったごく普通の男のようですが、日浅はどことなく信用のできない変わった男です。
映画の後半では、今野が行方不明になった日浅を追いつつ、彼に隠された謎、後ろめたい過去などが明かされていきます。
映画の内容としてはこのように「今野って何者?」という疑問が常に浮かぶのですが、それとは別に盛岡の自然が美しく描かれているのも本作の魅力です。
謎の男、日浅を松田龍平が演じているのも、温度感が低くミステリアスな雰囲気がぴったりで興味をそそられます。
まとめ
ということで『影裏』をまとめると・・・
- 芥川賞を受賞した小説を実写化
- 主演は綾野剛と松田龍平
- 物語の中盤、東日本大震災が発生し、事態が急転する
主人公の今野には共感できる部分がいくつかあり、暇な日常を脱却したい思い、大人になってからの友人を作る難しさなど、大人のあるあるネタが多め。
松田龍平演ずる日浅という、ミステリアスな男と遊ぶことで退屈をしのぎたい気持ちもわかりますが、とにかく日浅が・・・イカれてます(笑)
イカれた松田龍平をお友達にしたい方はぜひご覧になってみてください。
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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