皆さんは、以前から話題となっていた「ウォー・マシーン 戦争は話術だ!」という作品をご存知ですか?
本作は、2017年5月26日に世界同時配信されたばかりのNetflix(ネットフリックス)オリジナル作品で、プラッド・ピットが代表を務める制作会社『プランBエンターテインメント』と『Netflix』の共同制作による作品です。
劇場公開はされずストリーミング配信のみとなる作品にも関わらず、製作費に掛けた予算はなんと6000万ドル。
そんなブラピが新たに挑戦した本作や『プランB』の今後について語っていきたいと思います。
「ウォー・マシーン」ってどんな映画?
ノンフィクション本の『The Operators』が原作となっており、実在するアメリカ陸軍大将スタンリー・マクリスタルの実話から発想を得た戦争映画です。
しかし、副題(戦争は話術だ)からも想像できる通り、戦争映画らしいドンパチや過激なアクション要素はほとんどなく、終始会話劇が繰り広げられるという異色の戦争映画です。
2009年、長引く戦争を終わらせるべくアフガニスタン戦争へ新たな司令官として赴任した、主人公グレン・マクマーン大将が、戦いではなく交渉で戦争に勝利しよと画策する、そんな彼の栄光と衰退を“ブラック・コメディ”に描き、“ちょっと笑えて意外と核心をついてる”そんな作品となっております。
クセの強さはブラピ史上最大級!!
本作でブラピ演じるマクマーン大将は、部下の誰からも好かれ尊敬を抱かれている人で、“一番上に立つリーダーとはまさにこういう人のことを言うのだろう”と言うような人物。
ただ、字幕で観ても、吹き替えで観てもお分り頂けるように、マクマーンの非常に強い訛りのある喋り方と、右目を細め常に片眉をあげたような表情が強烈に印象的です。
また、健康管理を怠らず毎日ランニングを欠かさない彼は、二足歩行の類人猿のような特徴的な走り方をするため『イングロリアス・バスターズ』の濃いキャラクターを遥かに超える“ブラピ史上最大級”のクセものキャラクターとなっております!
ブラピとタッグを組んだデヴィッド・ミショッド
本作の監督・脚本を務めたのはデヴィッド・ミショッドという方で、『キル・ビル』で世界的に知られるあのクエンティン・タランティーノ監督が大絶賛した『アニマル・キングダム』というオーストラリアの犯罪ドラマ映画で一躍有名になりました。
他にも『奪還者』などを手掛けており、今まではサスペンスや犯罪ものを手掛けてきた監督だそうです。
今後の活躍もかなり期待できる注目の監督です。
『プランBエンターテインメント』の今後の期待について
『プランBエンターテインメント』というのは、2002年に『フレンズ』のレイチェル役やブラッド・ピットの元妻としても知られるジェニファー・アニンストン、パラマウント元CEOのブラッド・グレイ、ブラッド・ピットの3人が立ち上げたもので、今ではピット一人がオーナーとなっている映画会社です。
そんな『プランB』が手掛けた有名な作品といえば、本年度アカデミー賞作品賞や脚色賞などを受賞した映画『ムーンライト』、その他にもスコセッシ監督の『ディパーテッド』、『マネーショート 華麗なる大逆転』『ワールド・ウォーZ』など数多くの作品を手掛けており、各地の映画祭で様々な賞を受賞しています。
また、本作の他にもNetflixオリジナルとなるドラマ『the OA』をはじめ、特にポン・ジュノ監督の映画『オクジャ(okja)』は非常に高い評価を受けており、これら作品のように“挑戦的な作品”を次々に制作し、常に先を行く姿勢で新境地を開拓している『プランB』。
制作側としても成功している彼にとって良きパートナーのような存在となったNetflixでは、「今後もNetflixでしか作れない様々な作品を生み出していきたい」と語っているように、これから先どんな傑作を生み出してくれるのかという思いでNetflixと『プランB』には期待が高まります!
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