未だ人気の衰えないモンスタードラマ!
皆様のご家庭ではゾンビ対策、お済みですか?私の家には訓練用のエアガンをはじめ、玩具のボウガンやライトセーバーのレプリカを備えており、研鑽の毎日を過ごしています。
まだ何も対策していない方は、まず海外ドラマのウォーキング・デッドを鑑賞してください。ゾンビコンテンツで、これ以上の作品は中々ありません。つい先日Netflixでも配信されたので、要チェックです。
ただ正直「今さら見ねーよ。huluがあるじゃん」と思われる方もいらっしゃると思います。
筆者もhuluで最新話を追いかけ、レンタルDVDで吹き替えを見るサイクルを楽しんでいるのですが、Netflixで配信されたと同時にシーズン1から再度見直しています。
なんでそんなことをするのか。それは各サービスにそれぞれ弱点があり、どこも100点満点と評価できないからに他ありません。
まずhuluですが、
・字幕がおかしい
・回線の相性が悪いのか重い
という弱点があります。
語学力が鎖国している私にとって字幕は命綱です。ペリーに対抗できる唯一の手段と言えます。なのにhuluの字幕は所々文字化けしたように「a”」が頻発します。なんですか、これ。確かに欧米人ってしゃべる前に「あー」って言うけど、表記する意味ないです。エキサイト翻訳でも使っているのでしょうか。
それと動画が凄く重いのはいただけません。キャロルが明後日の方向を向いているところで読み込みが停止し、仕方なくスマホアプリで時間を潰して再び画面を見るとまだキャロルが明後日の方向を向いたまま停止していました。
見せろよ、その明後日の方向にあるものを視聴者に見せろよ!ブラウザを変えて再度再生したところ、なんとか鑑賞できたのですがデフォルト環境で見れないのはストレス溜まります。
配信スピードを考えれば文句は言えないのですが、他にも痒い所に手が届かずヤキモキすることが多いですね。
DVDレンタルは吹き替えが入っているアドバンテージがあります。しかし問題も多く手放しに褒めることはできません。
・高い
・遅い
二重苦です。レンタル開始時は例外なく新作扱いのため、一気に鑑賞しようとすると買ったほうが早いんじゃないか、という金額を突きつけられます。
しかも新しいシーズンのレンタルが始まったと思ったら、シーズン半ばまで貸し出しのチョイ出し戦法を使ってきます。一気に観たければシーズン丸ごと出揃うまで待たなければなりません。なんでやねん。
それでも吹き替え版の存在は大きく、先に配信サービスで字幕版を視聴して時間差でレンタルして見る価値があります。今にも「大統領!」と叫びそうなダリルの声が聞きたいんです。
この複雑な環境の最中、参入してきたNetflix。配信と同時に再生しました。
文字化けが…ない!重く…ない!
これだけでhulu版よりも好印象です。所々翻訳で英語の教科書かよ、と思う表現があるものの内容を理解するのに問題なし。
huluのように最新エピソードを網羅していれば完全に軍配が上がるのですが…仕方ありません。吹き替え版も密かに期待していたんですが、どだい無理な話というものですね。
これからも増える?ウォーキングデッド戦国時代!
今や引く手数多の人気コンテンツ「ウォーキングデッド」ですが、過激な表現からか日本では衛星放送やネット配信以外で公開されることがありません。「24」は夜中やっていたのに。
しかしNetflixから突如アナウンスがあったように、晴天の霹靂が如く地上波で名乗りをあげる局が出てきても驚きはしないでしょう。
例えばN○Kが朝の連ドラ枠でウォーキングデッドを放送する事態であっても納得です。映倫を相手取り、強行して海外の本放送版を流してくれるなら受信料を倍払うと約束します。
しかし朝の連ドラは放送時間が15分。1時間ドラマのウォーキングデッドに当てはめると、かなり無理のある分割が予想されます。
そこでウォーキングデッドが連続テレビ小説として採用された時のことを考えて、実際に分割したらどうなるか検証してみました。
シーズン1の第1話は放送時間45分なので続く2話を繋げて平日5日×15分で一週間分とします。OPとEDはとりあえず計算に入れていません。では行ってみましょー!
N○K連続テレビ小説
「ウォーキングデッド」
月曜日
保安官のリックが病院で目覚めると、世界はウォーカー(ゾンビ)が蔓延る異様な光景に包まれていました。事態を飲み込めないでいるリックはとにかく家族の元へ。
自宅に戻り、ドアを開け放ったところで終了です。恐らくウォーキングデッドを知らない人が見たら「今期の朝ドラは駄作だな」と思うでしょう。待って!これから面白くなるから一週間我慢して!
火曜日
家族を探し彷徨うリックはモーガン親子と出会いました。一晩身を寄せてから職場にある銃器を取りに行くと、そこには変わり果てた同僚の姿が。
リックは同僚の尊厳を守る為に自ら始末することを決意したところで終了。この後すぐのアトランタへ向かうシーンが「ザ・旅立ち」というナイスな節目なんですが、放送時間の都合でそうもいきません。視聴者のストレスは早くもピークでしょう。映像編集の限界に挑んだ意欲的なドラマ、それがN○K版ウォーキングデッド。
水曜日
アトランタへ到着したリックが目にしたのは、まさに地獄絵図でした。大量に徘徊するウォーカーたちはリックを見つけるやいなや一斉に襲いかかってきます。
間一髪のところで停めてあった戦車に逃げ込むリック。絶体絶命のピンチです。もはや成す術はなく、絶望に打ちひしがれるところで終了。ウォーカーが群がる映像は圧巻ですが、これ金曜日に持ってくるべきシーンですよね?
なぜ週の折り返し地点で最高潮のテンションを持ってくるのでしょうか。私が勝手に割り振ってるだけだけど。まぁ「これからどうなっちゃうの〜><」というファンの気持ちが翌日すぐに解消されるので良しとしましょう。
木曜日
生存者のグレンの手助けによって危機を脱したリック。グレンの仲間がいる隠れ家へ逃げますが、またしてもピンチが訪れます。雪崩のように押し寄せるウォーカー。屋上まで逃げた一向は脱出を試みます。
そして何やかんや話し合っているところで終了。また中途半端に切られたよ、と憤慨するお気持ちは察します。ですが見てください。金髪美人のアンドレアの谷間が見え隠れするサービスショットで木曜を締めるなんて、N○Kの粋な計らいを感じませんか。
男性は朝からムラムラしてしまう、という諸刃の剣ではありますが健康な証拠ですよ。テントを張って胸を張って「行ってきます!」と出かけましょう。
金曜日
アトランタ脱出計画。この難局を乗り切るために、リックたちは驚くべき行動に出ます。それはウォーカーの「ウォーカー同士は共食いしない」という特性を活かし、カモフラージュするため身体中にウォーカーの体液やら肉片を擦り込むという作戦です。想像しただけで吐きそう。
覚悟を決め、活動を停止したウォーカーの解体作業に勤しむところで終了。これで第1週の放送は終わりますが、なんでしょうかこの気持ち。楽しみなはずの土日が、どんよりとした気分に塗り替えられそうな予感。
どう考えてもこの映像のせいです。「クソッ 最低だ」という字幕は間違いなく視聴者の思いを代弁しています。この放送局、頭おかしいんじゃないかと抗議の電話が殺到するでしょう。そもそもこのドラマを公共の電波に乗せるってどういう了見なんだ、とメディアの在り方についても考えさせられますね。
さて、いかがでしたでしょうか。この放送スタイルだと話の終わり方が無茶苦茶で内容は把握できないかもしれませんが、ショッキングなシーンの連続に興奮必至なのは目に見えて明らかです。しかもお昼と夕方に再放送枠があるので逃げ道はありません。
朝の支度に大忙しのパパ、ママ、子どもたちの茶の間に絶望をお届けする公共放送局。実現する日は来るのでしょうか。
これからもウォーキングデッドで遊ぼう。
個人的にこの検証は面白かったので今まで気になっていたウォーキングデッドのあれこれを、今後も調べて公開していこうと思います。本当に面白いドラマなので、今さら…と言わず視聴することをオススメします!
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