今や日本を代表するミステリ作家である東野圭吾。
彼の作品を小説やドラマでご存知の方も多いでしょう。
今回紹介する映画は、彼の作品の中でも大人気の「ガリレオシリーズ」の劇場版。
Netflixで配信中の映画『真夏の方程式』です。
『真夏の方程式』ってどんな映画?
東野圭吾の推理小説「ガリレオシリーズ」の6作目、帝都大学の物理学教授の湯川を演じるのは福山雅治。湯川の相棒の刑事である岸谷美砂を吉高由里子が演じます。
両親の都合で夏休みを親戚の旅館で過ごすことになった小学5年生の恭平は、旅館のある玻璃ヶ浦へ向かう電車の中で湯川に出会います。
湯川は玻璃ヶ浦の海底鉱物資源開発の説明会にアドバイザーとして出席することになっていました。ひょんなことから恭平と意気投合した湯川は、気まぐれから恭平の親戚が営む旅館に宿泊することに。
そんななか、湯川と同じ旅館に泊まっていた塚原正次が夜中に姿を消し、翌朝海辺で変死体となって発見される事件が起こるのでした。
サスペンスよりも人間ドラマに重きを置いた作品
実は、『真夏の方程式』はガリレオシリーズの中でも公開後に最も評価が割れた作品です。
筆者も気になったのは事件のトリックの部分。
誰にも解けない不可思議な事件を科学の知識で解決してきた湯川教授が挑む謎にしては、簡単すぎるんですね。
一方で、人間ドラマの部分は非常に丁寧に描かれています。
終盤は感動するシーンの畳み掛けで、「ガリレオシリーズってこんなに感動したっけ?」と思えるほど。
謎解きの醍醐味は薄口になっていますが、その分ドラマチックな展開が待っていますよ。
少年が大人になっていく物語
ガリレオシリーズと言えば福山雅治演じる湯川教授が主人公ですが、この『真夏の方程式』に関して言えば、主人公がもうひとり。
子役の山﨑光演じる柄崎恭平は、夏休みに起きたある事件をきっかけに大人の階段を登り始めます。それは映画を観ればわかりますが、小学五年生の子どもが背負うには大きすぎる宿命。
映画では見事に彼のひと夏の体験を描いています。
さらに、これまでの作品とちょっとだけキャラクターの味付けの違う湯川教授もいいですね。
子どもが苦手なはずだった湯川教授が恭平に心を開き、科学の実験を通して絆が芽生えていくシーンは感動です。
とくにペットボトルロケットを使った実験のシーンの海の美しさと来たら!
ラストにも涙腺を刺激する名シーンが待っていますので、最後までぜひご覧いただきたい!
まとめ
少なからずいると思うんですよね。
「あの福山が出てる映画でしょ?興味ないね」という人が。
「ジャニーズのタレントが出てる作品は観ない」とか、「あの監督の作品は興味がない」とか。
そのお気持ちわからないでもないです…が、『真夏の方程式』ほど過去のシリーズや主演俳優で決めつけて観ないことがもったいない作品もないですよ!
夏の季節にぴったりの『真夏の方程式』はぜひNetflixで!
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