2016年の夏に公開した、新海誠の「君の名は。」は、日本で大ヒットとなり今や知らない人はいないというほどですよね。
以前から「秒速5センチメートル」などで有名でしたが、彼の魅力にどっぷりはまってしまったきっかけとなったのが、今回ご紹介する2013年の短編映画「言の葉の庭」です。
これほどにも美しい作品は、今までに観たことがなかったという衝撃と新海誠らしいストーリーが魅力!
まだご覧になってない方には、オススメのアニメーション映画です!
そんな「言の葉の庭」の魅力をお届けしたいと思います。
「言の葉の庭」ってどんな映画?
高校生のタカオは靴職人になることを目指していて、雨の日になると学校をさぼり、公園で靴のスケッチをしていました。
そんなある日、公園で朝からビールを飲んでいる謎めいた女性ユキノと出会い、なぜ朝から公園にいるのか、彼女の名前も知らぬまま、雨の日だけ会う事のできるという彼女に、タカオは次第に心惹かれていくのです。
会う回数を重ねていくうちに、二人の距離も少しずつ近づいていくのですが・・・
ユキノには、心の中に抱える大きな悩みがあったのです。
アニメーションとは思えない映像美!
この映画最大の魅力は、他のアニメーション映画ではない圧倒的な映像美です!
映画の中に映し出される風景や、キャラクターの描写が非常に丁寧で、登場人物たちの表情も細かく描かれているのです。
新海誠は、背景を描くために自らロケハンを行なって、一つの作品を作るのに、1万枚以上の写真を撮影すると言われています。
今作の舞台となる“公園”も、実際に存在する公園がモチーフとなっており、細かいところまでこだわって描かれているのです。
そして、公園やその背景も美しいのですが、今作で描かれている雨粒や地面に滴り落ちて跳ね返るなどの、『雨』の描写こそが、最大の美しさであり最大の魅力であるのです!
今作で描かれる『雨』は、“第3の登場人物”だと新海誠が語っていた深い言葉の意味を、実際に映画を観てすぐに理解しました。
映画を観終わった後には、雨が降ってくれないかなと思ってしまうほど、この作品に“雨の美しさ”を魅せられてしまいました!
映画のキーワードとなる二つの短歌
この映画で重要なテーマとなっている、『雨』と『短歌』。
「鳴る神の少し響観てさし曇り 雨さえ降れや 君は留まらむ」
「鳴る神の 少し響みて降らずとも 我は留まらむ 妹し留めば」
と二つの短歌が登場します。
映画をご覧になってから楽しんで頂きたい為、本記事では和訳をしておりませんが、映画を通してこの短歌の意味が深く繋がっているところも魅力です!
新海誠・過去作品
今作「言の葉の庭」も、「秒速5センチメートル」も素晴らしい作品ですが、そのほかにも新海誠が手掛けた作品も良作です!
第12回CGアニメコンテストグランプリを受賞した自主制作アニメ「彼女と彼女の猫」。
宇宙に旅立った少女と地球に残された少年との恋愛を描いた「ほしのこえ」。
戦後の世界で中学生3人を主人公に、約束をした場所を守ろうとする物語「雲の向こう、約束の場所」。
少女と少年が地下世界を旅するファンタジー長編映画「星を追う子ども」。
Netflix(ネットフリックス)には新海誠の作品が数多く配信されています。この機会にこちらの作品もぜひご覧になってみてはいかがですか?
まとめ
新海誠の作品は「君の名は。」だけでなく、素晴らしい作品がまだまだ沢山あります。
今作「言の葉の庭」は、その中でも一番オススメしたい作品です。
『雨』の美しさを極限にまで描いた圧巻の映像美。
約45分の短編映画で海外ドラマ1本分ほどの長さであり、観やすい上にその45分の中に、新海誠のもつ魅力の全てが凝縮されて詰まっております!
Netflix(ネットフリックス)では「言の葉の庭」絶賛配信中です。
涙流さずにはいられず、何度も何度も繰り返し観てしまう作品です!
コメント