大ヒット小説「ユゴーの不思議な発明」を原作とし、レオナルド・ディカプリオが主演を務めた名作「アビエイター」や「ディパーテッド」などを手掛けた、巨匠マーティン・スコセッシ監督が贈る「ヒューゴの不思議な発明」は、アカデミー賞でも最多5部門を受賞した、Netflix(ネットフリックス)でオススメの一作。
私も今作を劇場で観た後に、思わず小説を購入してしまったほどでした。
「キッス・アス」などの若手実力派女優クロエ・グレース・モレッツと、人気小説「エンダーのゲーム」で主人公を演じ子役から活躍しているエイサ・バターフィールドがW主演した今作の見どころは、何と言っても美しすぎる映像美です!
そして、時計台と孤独な少年をテーマに描かれ、スコセッシ監督の映画愛が込められている今作は、彼の最高傑作映画でもあるのです!
「ヒューゴの不思議な発明」ってどんな映画?
舞台は1930年代のパリなのですが、19世紀パリの空気感がとてもお洒落!
駅の時計台でひっそりと暮らす孤児の少年ヒューゴが、亡くなった父親の残した“壊れた機会人形”の秘密を探っていく過程で、イザベルという不思議な少女や、世間との絆を断ち切り殻に閉じこもっていた、オモチャ屋の店主パパ・ジョルジュという老人に出会い、それらの出会いによって、やがてヒューゴは、機会人形に隠された大きな秘密を知る事となるのです。
少年の冒険物語だけでなく、“映画の父”と呼ばれたジョルジュ・メリエスに纏わる、今作で最も重要な鍵となるストーリも見どころです。
この映画の見どころとは?
ヒューゴとパパ・ジョルジュという“孤独”な2人の出会いが、忘れられてしまったあるものを再生させ、さらに2人の人生をも再生していくという姿を、実はスコセッシ監督自身とも重ねて描いているのです!
大好きだった父親が残した、“壊れた一つの機会人形”が、父親からヒューゴへ、ヒューゴからイザベルへ、イザベルからジョルジュへと渡り、その先には想像もつかないドラマが待ち受けています。
さらに、美しいシーンの数々が、どこか懐かしいような不思議な気持ちに浸らせてくれ、観終わった後に余韻がずっと残ってしまうスコセッシ監督の世界観は、“観る者の心を奪う”とはこういうことなのだと証明してくれた作品です。
スコセッシ監督の映画愛
巨匠や鬼才と称されるほどのスコセッシ監督は、1976年「タクシードライバー」、1980年「レイジング・ブル」、2001年「ギャング・オブ・ニューヨーク」、2004年「アビエイター」、2006年「ディパーテッド」・・・と多くの名作を生み出してきました。
そして「ヒューゴの不思議な発明」は、スコセッシ監督が今までこれらの名作映画に注いできた“”映像“、”世界観”そして“映画に対する愛”、すべてを一体にした作品なのです!
今作の数々のシーンに、スコセッシ監督らしい要素が、ファンタジーな世界観に重なって描かれているのも魅力です。
まとめ
Netflix(ネットフリックス)で絶賛配信中の映画「ヒューゴの不思議な発明」は、単なる少年の冒険物語ではなく、マーティン・スコセッシ監督が、映画を愛する者たちへ熱いメッセージを込めた作品です。
映画を心から愛した男。そんな彼が、映画を愛する世界中の人々に向けて、映画の素晴らしさを改めて教えてくれた最高傑作!
機会人形やジョルジュに秘められた謎など、見どころたくさんの映画です!
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