こんなスパイに任務は任せられない!
スパイの世界って、少し憧れませんか。私は映画007が大好きで、作中に出てきたスーツに似たモデル(もちろん値段は雲泥の差)を買ったりするほどです。
もちろん現実のスパイは007ほど華やかな世界ではないでしょう。あんな風に美女が入れ食いで、悪党どもをピストル一つで蹴散らすスパイなんて想像の産物です。
そんなスパイに憧れた男、マックスウェル・スマートが展開するコメディアクション映画「ゲット・スマート」を見れば、スパイの幻想が打ち砕かれるかもしれませんね。
マックスVSジェームズ・ボンド
ゲット・スマートの主人公マックスを演じるのは、アメリカで大ヒットを飛ばした「40歳の童貞男」の主演スティーヴ・カレル。
スティーブ自身が本来どういう生活を送り、どんな人生を歩んでいるかは知りません。
しかし元40歳童貞男が演じるスパイって、最初からスマートとは無縁ですよね。タイトル詐欺だ、タイトル詐欺!そう腹を立てる人がいるかもしれません。
こうなったらマックスをコテンパンにするため、あのジェームズ・ボンドと直接対決させてみましょう。もう、グゥの音も出ないほど(007が)コテンパンにしてやるぜ!
3本勝負:1本目 射撃の腕前対決
ジェームズ・ボンドといえば愛銃のPPK/sだけでなく、あらゆる銃火器に精通している武器のスペシャリスト。射撃の腕前だって超一流です。最新作「007/スペクター」では、ピストルでヘリコプターを打ち落としてますからね。もはや人間技じゃないですよ。
それに比べてマックスの射撃の腕ときたら・・・
悪くない。元肥満分析官だったマックスのくせに、結構なお手前です。当てたところが股間なのは気になりますが・・・もともとデスクワーク中心の業務に就いていたマックスが、なぜこんなにも射撃が上手いのでしょうか。きっと並々ならぬ努力があったのでしょう。緊張感のない顔しておいて、陰で努力していたんだろうなぁ・・・あれ、なんだか涙が。
というわけで、ドロー!射撃対決はドローです!
3本勝負:2本目 ドライビングテクニック対決
007の愛車といえばアストン・マーチンですよね。高級車でカーチェイスをするなんて格が違いすぎます。それに比べてマックスは・・・
フェラーリを運転している!?なんということでしょう。チェリーの片割れのような男があろうことかフェラーリに乗っています。
赤いスポーツカーで田舎道を走るスパイなんて、ちょっとカッコよくないですか?
明らかに目立つのが分かっているのに、あえて派手な車に乗る精神はまさにボンドイズム。
ぐぬぬ、これはドローです!
3本勝負:3本目 美女対決
ふっふっふ。ジェームズ・ボンドと言えばボンドガール。ボンドガールといえばジェームズ・ボンド。この関係は007シリーズ中に絶対切り離せない(スカイフォール除く)要素です。歴代のボンドガールは美女揃い。エヴァ・グリーンを抱けるのか、マックス?ハル・ベリーの唇を奪えんのかマックス!?
あ、アン・ハサウェイ!?なんということでしょう。マックスの相棒であるエージェント99を演じるのは、あのセクシーダイナマイト女優アン・ハサウェイです。単なる相棒ならいざ知らず、ストーリー終盤ではあんな感じに・・・。
くぅ〜羨ましいぞマックス!ドローだドロー!
というわけで今回の勝負はオール引き分けという結果になりました。
あれ、こんなはずじゃ。
日本人でも楽しめるコメディ要素たっぷり
ハリウッド映画の笑いって、時々日本人のそれとはズレる事があって「何が面白いんだ、これ」と思ってしまう事があります。
ゲットスマートはその辺をしっかり抑えており、マックスのマヌケっぷりに思わず吹き出してしまいます。
スパイ映画のパロディ要素をふんだんに盛り込んだテレビシリーズ「それいけスマート」をリメイクした作品だけあって、スパイ映画好きが思わずクスッとしてしまう場面が盛り沢山です。音楽もかなり007を意識しており、違う意味でもニヤニヤしてしまいます。
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