NETFLIX(ネットフリックス)で配信中の「帰ってきたヒトラー」はドイツで製作されたダークコメディです。
「あのヒトラーが現代にタイムスリップしたら・・・」という観点で描かれた話題作で、原作の小説は大ヒットしました。
そこで今回は「帰ってきたヒトラー」のあらすじやみどころをネタバレ少なめにレビューしていきたいと思います。
『帰ってきたヒトラー』のあらすじ
ある時、ヒトラーが目覚めると、そこは2014年のドイツでした。
街を歩くと「ヒトラーのコスプレをした人」と間違えられて、笑われたり、写真を撮られたり、だれも敬意を払ってくれません。
そして新聞を読んだヒトラーはそこが未来と気づき、あまりのショックに倒れます。
ある時、TVディレクターのサヴァツキがヒトラーを見つけ「ヒトラーのモノマネ芸人」と勘違いします。
あまりのクオリティーから「ヒトラーとドイツをめぐる」というぶらり旅番組を思いつき、彼をスカウトします。
この番組は大ヒットし、一時はスキャンダルで落ち込むもヒトラーの人心掌握術はとどまることを知らず・・・。
そしてサヴァツキはヒトラーが本物なのではと思い始めて・・・というのが大体のあらすじです。
2014年のドイツは戦争中でもなければ、ヒトラーが国家元首でもありません。むしろヒトラーの存在は人類の、ドイツの汚点として知られている時代なのに、ヒトラーの魅力が人々を虜にしていくあたりが、少しばかりゾッとするダークコメディですね。
ドイツでは超問題作
ヒトラーに関して言えば、ドイツは世界で最もナーバスな国ですよね。
そんな国で出版された原作の小説はドイツ国内だけで250万冊も売れたダブルミリオン書籍となりました。
そんなベストセラー小説を映画化した本作も大ヒットし、国内外で様々な賞を総なめにします。
しかし、一部では「ヒトラーを魅力的に描きすぎている」と大批判された作品でもあります。
ちなみに映画版と小説版では所々違うところがあります。
特に小説版では、誰もがヒトラーが本物だと思っておらず、そこが逆にゾッとするところでもありました。
本物のヒトラーにみんなが魅せられて熱狂していく姿は、ナチスが復活するかのようで・・・。
まとめ
ということで「帰ってきたヒトラー」をまとめると…
- ヒトラーが現代に蘇ったら・・・というSF物語
- 原作の小説、本作ともにヨーロッパで大ヒットした作品
- 作風はダークコメディ
ヒトラーを題材にした映画はたくさんありますが、本物のヒトラーをものまね芸人として描いている本作はかなり異質です。
トム・クルーズのワルキューレなどと比べると、戦争の緊張感などが無い代わりに、現代にヒトラーのような人間が現れたら・・・と想像させる怖さがあります。
史実でも魅力的な人物だったといわれているヒトラーですから、かなり説得力がありますよね。。
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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