皆さんは、「ブラック・ハッカー」という映画をご存知ですか?
先日、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られるイライジャ・ウッドが主演兼製作を務めたゾンビ・コメディ映画『ゾンビ・スクール』のレビューをいたしましたが、今回ご紹介するのは、そんな彼が戦慄のサスペンス・スリラーに挑んだ衝撃の作品なのです!
近年イライジャは映画を作る側にも携わっておりますが、本作では主演のみならず製作総指揮も!
斬新な映画やインパクトのあるキャラクターを演じ続けている彼には、指輪物語でフロド・バギンズを演じていた頃の面影は、もはやどこにもないですね(笑)
そんな本作の魅力をお届けいたします。
「ブラック・ハッカー」ってどんな映画?
本作のキャッチフレーズには『“覗き”という甘美な誘惑から始まる、官能と戦慄のサスペンス・スリラー』とあるのですが、まさしくその通り!
本作のキーパーソンとなるのは“人気女優のジル”という人物。
そして、ジルのファンサイトを運営しているのがイライジャ・ウッド演じる主人公のニック。
本作で演じるキャラクターは、いわゆるPCオタクです。
ある日ニックは、“ジルと1日デートをして一緒に過ごすことができる”という誰もが羨む企画に当選するのですが、彼女のマネージャーと思しき人物でコードと名乗る謎の男に、体調を崩したため企画がキャンセルになったと言い渡されてしまいます。
そこでコードが、そのお詫びとして“ある一つのURL”を送ってきます。
迷いながらも恐る恐るそのサイトをクリックしてみると、それは「隠し撮りしているジルの部屋のライブ映像」であったのです。
しかし、そんなコードからの要求が次第にエスカレートしていき、思いも寄らない事態へと巻き込まれていく・・・というのが本作のストーリーです。
見えない敵と戦う恐怖とスリル!
“見えない敵と戦う”映画といえば、密室の機内に潜む何者かによって次々と殺人が起きてしまう、リアム・ニーソン主演の『フライト・ゲーム』。
連邦保安官が殺人を食い止めながら犯人を追い詰めていくストーリーでした。
本作の“見えない敵”も、決して姿を見せることなく、声だけで様々な指示や要求をしてくるわけなのですが、ニックの場合は身体能力ではなく頭脳だけで対抗していかなければなりません。
さらに、一見親切そうに思えた電話の男が、楽しみながら徐々に異常性や凶暴性をあらわにしていく描写は、そこらのサイコパスな殺人鬼よりも格段に恐ろしかたっです!
新感覚のP.O.V作品!?
本作で注目したいもう一つのポイントは、撮影方法です。
“一度のクッリク”がきっかけで深みにはまってしまったニックが、後戻りできないほどの犯罪へと巻き込まれていく恐ろしい一部始終は、主にPCのWebカメラや監視カメラなどによって映し出されます!
そのため、『REC/レック』や『パラノーマル・アクティビティ』のようなP.O.V(主観撮影)による作品、ドキュメンタリータッチの作品を観ているような感覚でお楽しみいただけるのです。
ビデオカメラではなく、PCのカメラから映し出されるという新しい手法は、ありそうでなかった非常に面白いアイデアだと思いました!
まとめ
現在でも海外セレブなどの個人情報が流出する事件が多発しておりますが、そういった恐ろしさをより一層リアルに描いた作品と言えます!
そして、犯人の正体に誰もが驚愕する、どんでん返しの衝撃の結末にも大注目です!
役者だけでなく、映画プロデューサーとしても活躍しているイライジャ・ウッドが手掛けた本作品、そして彼が主演・製作を務めた『ゾンビ・スクール』もNetflix(ネットフリックス)で絶賛配信しております。
良かったらぜチェックしてみて下さい!
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