小説家スティーブン・キングといえば、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「スタンド・バイミー」など、映画化された数々の名作を生み出した原作者です。
また、ヒューマンドラマや青春映画の他にも、「シャイニング」や「キャリー」などのように数多くのスティーブン・キング・ホラーも世界中から支持を受けています。
広辞苑にも“スティーブン・キング”という項があるほど著名な彼の作品は、誰もが一度は観たことがあるのではないでしょうか。
そんな彼の作品の中で“最も衝撃的”なのが、Netflix(ネットフリックス)で絶賛配信中のパニックミステリー映画「ミスト」です。
フランク・ダラボン監督が「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続いてメガホンを取った衝撃作!
誰もが観終わった後に様々なことを思い巡らせ考えてしまう、そんな作品なのです。
「ミスト」ってどんな映画?
平穏な田舎町で湖のほとりに住む主人公デヴィッドは、激しい嵐が過ぎ去った翌日に8歳の息子とスーパーへ買い出しへに行き、店内には人々が賑わいありふれたいつもと変わらない日常生活でした。
しかし、突然軍人やパトカーが慌ただしく街を往来しだし、あっという間に街一面は濃い“霧”に覆われてしまい、観ている私たちはいきなり何が起こったのかもわからず、冒頭から視聴者を一気に映画の中へ引き込みます。
店内の客たちが混乱する中、突如外から逃げ込むようにスーパーへ入ってくる怪我をした男性は、『霧の中に何かいる!』と言い放ち、店内の客たちは大パニックになってしまいます。
そんな、“何か”がいるという事に気づいた主人公たちは、店内の人々と一致団結し、霧の中に潜む“何か”から身を守り、事態を乗り切ろうとするのですが・・・
徐々に明らかになる恐怖
今作の冒頭から前半までは、霧の中に潜んでいるものが一体何なのかが明かされず、その生き物の一部しか姿を現しません。
ホラー映画に出てくる殺人鬼やゾンビ映画に出てくるゾンビなどとは比べ物にならないほどの“恐怖”が視聴者を襲います。
SFジャンルではないのにも関わらず、今作に登場する“霧の中の何か”とは一体何者なのかという疑問が募る中、中間から後半にかけてはさらなる急展開な出来事が起こり物語は一気に加速していきます。
窓から店内に侵入してくる“何か”によって大パニックに陥る人々、店の外へ薬を調達しに行ってしまいさらなる恐怖に直面してしまう人々、それによって徐々に姿を現し明らかになっていく“何か”。
原作の小説を忠実に再現した、スティーブン・キングらしい“恐怖”が描かれているのです!
もっと恐ろしいのは人間!
今作で描かれる本当に恐ろしい“恐怖”とは、外にいる“何か”ではなく、実は店内にいる人々(人間)なのです!
店内の客たちは小さな村の地元民で、ほとんどの人が知り合いであるのに、意見の食い違いなどから徐々に勢力が二分し、一触触発の状態になってしまいます。
そんな中で描かれる“人間”と“人間”による“恐怖”は、まさに『ウォーキング・デッド』の世界で描かれていた“本当に恐ろしいもの”と通じるものがあります!
ちなみに今作「ミスト」は、TVドラマシリーズがも2017年夏に予定しており、今とても話題になっている作品なのです。
映画史上かつてない、震撼のラスト15分
「ミスト」のキャッチコピーにもあった言葉なのですが、今作のラスト15分は最大の見どころです!
映画の結末は、実はダラボン監督が原作とは異なる味付けしているのですが、スティーブン・キングがその結末に大絶賛したほどなのです。
ご覧になって頂く前にあらかじめお伝えしておきます。
映画の結末は、凄まじいなんてものではありません!(笑)
このキャッチフレーズでは良心的表現すぎる、と思ってしまうほどの“衝撃”が待っています!
映画を観終えた後に、誰を思い、何を思うのか・・・
それはみなさんの目でぜひ確かめてください!
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