Netflix(ネットフリックス)で絶賛配信中の「レッド・ドラゴン」は、小説家トマス・ハリスの代表作『ハンニバル・レクター』シリーズの一つ。
その他にも、「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「ハンニバル・ライジング」と合計4作品あります。
特にジョディ・フォスターが主演した第1弾「羊たちの沈黙」は、『主演男優賞』『主演女優賞』『作品賞』などのアカデミー賞主要5部門を獲得したサスペンス最高傑作。
そしてハンニバル・レクターを見事に怪演したのは、アカデミー賞俳優アンソニー・ホプキンス。
また、今作には「インクレディブルハルク」「ファイト・クラブ」「25時」などに主演した演技派俳優エドワート・ノートンや「ハリー・ポッター」シリーズでヴォルデモートを演じたことでも有名なレイフ・ファインズなど、キャストだけでも豪華で見ごたえのある作品となっております。
今回はトマス・ハリスの第1章として誕生した「レッド・ドラゴン」について、その魅力をご紹介したいと思います。
『ハンニバル・レクター』シリーズの時系列
トマス・ハリスが執筆した作品の順番は、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「ハンニバル・ライジング」となっております。
第1弾として映画化されたのは1990年の「羊たちの沈黙」、そして次に「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」「ハンニバル・ライジング」の順に公開されました。
しかし、時系列としては、ハンニバル・レクター誕生秘話を描いた「ハンニバル・ライジング」そして「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」となっているため、今作は映画化第3弾ではありますが、著者の執筆した物語としては“第1章”に当たる作品であり、様々な“始まり”が描かれているのです!
「ハンニバル・ライジング」のレビュー記事にもご説明しておりますので良かったらそちらもご参照ください!
「レッド・ドラゴン」ってどんな映画?
今作ではハンニバル・レクターがクラリスに会う前の物語となっております。
もう一人の主人公は、エドワード・ノートン演じるFBI捜査官ウィル・グレアム。
グレアムは、ある連続殺人事件の捜査のため、精神科医のハンニバル・レクター博士に助言を受けていたのですが、偶然目にしたものからレクター博士が犯人であると判明してしまいます。
しかし、レクター博士逮捕の際に重傷を負わされてしまったグレアムは現役を引退することに。
静かな生活を送り3年が経ったある日、元FBI上司のクロフォードに連続一家惨殺事件の捜査協力を乞われ、一時的に復職することを決意します。
そしてグレアムは、再びあのレクターのところへ・・・
ハンニバル・レクターの魅力
「羊たちの沈黙」では、物語が進んでいくにつれてレクターの異常性が様々な形で強調されていく怖さ、私自身までもが彼に全てを見透かされているような気になってしまうほどの演技力に震え上がりました。
また、刑務所で隣の牢屋にいる囚人を、言葉巧みに操って自殺にまで追い込んでしまうのは、今でも一番印象に残っているシーンです。
しかし、人食いレクターと恐れられる彼は単に異常で狂っているわけではなく、知的で賢くインテリジェントな一面がある事も彼の魅力で、悪人にも関わらず世界中に熱狂的なファンが数多くいることも納得できます!
サイコ・サスペンスの最高傑作
タイトルにもなっている“レッド・ドラゴン”とは、今作に登場する別の凶悪犯のことを指すのですが、その凶悪犯の複雑な人物像が、少しずつ紐解かれていく描写や凶悪犯の悲しい生い立ちが明かされるのも大注目です。
第1弾ではクラリス捜査官とレクターの奇妙な関係を見事に描かれていましたが、今作ではグレアム捜査官とレクターとの関係がどのように展開していくのかも見どころです!
Netflix(ネットフリックス)で絶賛配信中の「レッド・ドラゴン」サスペンス好きにはたまらない作品です!
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