Netflix(ネットフリックス)で配信中の『のぼうの城』は2012年に公開された劇場作品で、原作は和田竜の同名の小説です。
本作は野村萬斎がコメディタッチの作品で主演した事、日本アカデミー大賞で多くの賞を受賞したことでも有名だったので、作品名なら知っているという人は多いはず。
そこで今回は『のぼうの城』のあらすじや見どころをネタバレ少なめにご紹介します。
『のぼうの城』のあらすじ
戦国時代、豊臣秀吉が天下統一を成す直前。豊臣側に最後まで抵抗していた北条側は近隣の支城に団結して抗うように求めます。
ところが忍城の城主、氏長は豊臣側に内通しており降伏を決めていました。
しかし忍城落としを命じられた石田三成の軍師長束は、降伏ではなく戦を求めており氏長を挑発。忍城は交戦することを決めてしまいます。
氏長はでくのぼうであることから、のぼう様とあだ名がつけられるような男であったし、忍城側が農民を含めても3000人しか兵がいないのに、石田側は2万の軍勢を持ち、勝てる見込みは殆どありません。
しかし氏長は皆に好かれるという才能を持ち、士気は非常に高くて…というのが大体のあらすじです。
石田三成といえば豊臣秀吉の重要な家臣、五奉行の一人として有名ですが、勝って当たり前と言われた忍城攻めで失敗したことでも知られています。
つまり本作は、でくのぼうとまで呼ばれた氏長がどうやってジャイアントキリングを成功させたかという、日本人が大好きな大逆転劇です!
野村萬斎には珍しい役柄だが…
野村萬斎といえば能楽師の中でも最も有名な男の一人として知られていますが、映画出演に関していえば当時は「陰陽師」の安倍晴明役で脚光をあびた人物としても知られていました。
ところが陰陽師、陰陽師Ⅱと2作出演して9年後、次に映画作品に参加したのが本作「のぼうの城」です。
ミステリアスなイケメン、安倍晴明役で一般層にもファンを増やした男が、今度はおバカで人の良いぶっ飛んだ城主役をやるなんて!と当時話題になりました。
でも、個人的には安倍晴明役より本作の氏長役のほうがしっくりきました!
そもそも野村萬斎は狂言を主舞台としている俳優であり、狂言は今でいうお笑いコントみたいなものです。
そう考えるとミステリアスより喜劇要素の大きい本作はピッタリフィットするように思えるのです!
まとめ
ということで『のぼうの城』をまとめると・・・
- 実話を元にした時代劇
- 内容は喜劇要素が強め。重さはない
- 野村萬斎がおバカな城主役で主演
野村萬斎はテレビドラマや映画で考えると意外と主演の少ない方です。
その中でも「のぼうの城」は異彩をはなつ喜劇で、この1作で野村萬斎に興味を抱いた方も少なくないでしょう。
時代劇ファンでなくても見やすいジャイアント・キリングな物語なので気になった方は是非ご覧になってみてください!
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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