Netflix(ネットフリックス)で公開中の『歓びのトスカーナ』は、ある2人の精神疾患に悩む女性が、施設から抜け出して旅をするというロードムービー。
2016年のイタリアアカデミー賞(日本アカデミー賞みたいなもの)では5冠となるなどの話題ですが、日本ではあまり知名度のない作品なので知らない人も多いハズ。
そこで今回は『歓びのトスカーナ』のあらすじやみどころをネタバレ少なめにレビューシたいと思います。
歓びのトスカーナのあらすじ
トスカーナのとある精神治療施設では、ベアトリーチェという女性が入院していました。
彼女はかなりのお喋りですが、虚言癖があり、「自分は伯爵夫人だ!」と触れ回っています。
そんな彼女の新しいルームメイトとなるのが、ドナッテラという女性で、彼女はベアトリーチェとは対象的に無口で多くを語らないタイプの人間でした。
ある日二人は、治療施設を脱走し、旅にでかけます。そして二人の過去を紐解きながら、過去と対面していって・・・というのが大体のあらすじです。
どこかドイツの大ヒット映画『ノッキンオンヘブンズドア(1996年)』にも似た設定のお話ですが、あちらは余命幾許もない2人の男が、一度も見たことがない海をみるために、車を盗んで走り出すという少し骨太な映画でした。
◆ノッキンオンヘブンズドア(1996・ドイツ)
とはいえ、こちらはもうすこし明るく、それでいて幸せな気持ちになれるお話です。
ちなみにイタリアは世界で初めて精神病院を廃止した国であり、現在はそのような治療施設はなく、本国ではかなりナイーブなテーマであったようです。
会話シーンが楽しい!
本作の最大の魅力は、精神病とはあまり関係なく、純粋に二人の友情物語ともいえます。
ベアトリーチェとドナッテラの掛け合いは、脚本が上手く出来ていて、特に対話シーンがおもしろく、セリフのひとつひとつにセンスを感じさせます。
ちなみに本作に登場する精神疾患を持つ患者の一部は、本当の病人だそうですが、全然見分けが付きません(笑)
『歓びのトスカーナ』まとめ
ということで『歓びのトスカーナ』をまとめると・・・
- イタリアでアカデミー賞5冠となったヒューマンドラマ
- 精神病院を抜け出した2人の女性の旅を描いている
- 登場人物たちの会話シーンが楽しく、見ていて飽きない
近年のイタリア映画の中でも特に評価が高いのが本作『歓びのトスカーナ』です。
見ていて気持ちが晴れやかになるようなロードムービーなので、日頃のストレスをふっ飛ばしたい人にもオススメ。
コメディ要素もル良いので気軽な気持ちで楽しめますよ!
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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