今回はブログ読者の方から頂いた、Netflix の字幕に関する質問に対してお答えしたいと思います。
頂いた質問は次の2つです。
Q1. 日本映画およびドラマに英語の字幕はありますか?
Q2. 海外(米国)映画に英語や日本語の字幕はありますか?
日本のコンテンツに英語字幕はあるのか?
結論から述べます。
- Netflixオリジナル作品には英語字幕はある
- アニメ作品にも英語字幕が結構充実している
- 一般的な邦画やTV番組作品には英語字幕はない
では、それぞれの内容について、それぞれ解説していきたいと思います。
Netflixオリジナル作品には英語字幕がついている!
Netflixは日本に展開するにあたり、ローカルコンテンツ、すなわち日本独自のコンテンツ作成がとても大切だと考えています。この基本方針のもと、テラスハウスやアンダーウェアがフジテレビと協力して制作されています。そして、これらの作品は当初から全世界に向けて配信される予定となっています。
また、ピース又吉の芥川賞作品「火花」がNetflixで独占配信されることが発表されましたが、当然ながら「火花」も全世界への配信が見込まれています。
ということで、日本で制作されたNetflixオリジナル作品は全世界への配信を見込んでいるわけで、製作当初から英語字幕も準備されています。
では幾つか例を見てみましょう。
テラスハウス
テラスハウスは男女6人がシェアハウスで生活する様子を収録したリアリティーショーで、これが結構面白いです。管理人も全く予備知識無く見始めたのですが、すっかりハマっていて、新しいエピソードが配信される毎週火曜日が待ち遠しく感じます。(テラスハウスの魅力については、「何故みんな「テラスハウス」にハマるのか?魅力を徹底解説!」をご覧下さい)
さて、テラスハウスは当然ながら日本語によるコンテンツなのですが、なんと音声が2チャンネル録音されています。副音声では、本編に対するスタジオのコメント(ヤジ?)が吹き込まれているので、これはこれで面白いです。
日本語字幕も出るので、耳が聞こえにくい人(管理人の父親とか)、外国人の人が日本語を勉強する人には便利ですね。この字幕選択のところの「CC」ってのがイマイチ意味が分からないのですが、詳しい方がいらっしゃったらコメントをお願いします。
さて本題の英語の字幕ですが、このようにちゃんと表示されています。これで外国人の方でも楽しんでもらえますね。
アンダーウェア
管理人もファンである桐谷美玲ちゃんが主演する「アンダーウェア」、こちらも世界配信をもくろんでいますので、当然ながら英語字幕が用意されていますよ。
今後配信されるであろうピース又吉の芥川賞受賞作品「火花」も制作時から英語字幕が準備されるとおもいますので、こちらも期待大ですね。
アニメ作品にも英語字幕が準備されている
日本のお家芸コンテンツといえば、今日ではジャパニメーションとも言われる存在感を増している、アニメ作品は外せないでしょう。「クールジャパン」戦略の中でもアニメは中心的な役割をになっているわけですから、グローバルに展開するためにはコンテンツの英語化は避けて通れません。
そんななか、Netflixで配信されているアニメ作品の多くに英語字幕が準備されていることを確認しました。そこで、いくつか紹介してみたいと思います。
魔法少女まどか☆マギカ
本作品は「Netflixはアニメも凄いぞ!お勧めのコンテンツを一挙紹介!」の中でも紹介しました。一見すると(というか見たまんま)少女漫画風な本作品ですが、実はとっても深いテーマを扱っていて、大人でも楽しめる作品となっています。うかつにも、管理人もどハマりしました。
そんな「まどマギ」ですが、ちゃーんと英語化されていますよ。しかも面白いのはオープニングの歌詞がローマ字表記で書かれているところです。もちろん、英語の歌詞の部分はそのままになっていますが、日本語の部分は発音できれば良い!とばかりにそのままローマ字表記(笑)
これで外国人のアニメファンの人でもカラオケで熱唱できますね!(爆)
肝心の物語の内容についても英語字幕はちゃんと準備されています。英語の勉強にアニメを活用するというワザも使えそうですね。
さて、アニメ作品の英語字幕の準備状況ですが、実は現時点ではそれほど充実しているとは言えないのが実情です。
調べてみた範囲では、「キルラキル」「Fate/Zero」「デュラララ!!」「ソードアート・オンライン」などには英語字幕が用意されていましたが、「シドニアの騎士」、「黒執事」、「銀の匙」、「鋼の錬金術師」については日本語字幕のみか、字幕なしという状況でした。
今後、これらの作品に対して英語の字幕が準備されるのかどうかは分かりませんが、Netflixの世界展開の基本方針に鑑みると、英語の字幕が準備される可能性も高いですので、今後の動向を見守りたいと思います。
一般的な邦画やTV番組には英語字幕は無い
ところで、一般的な邦画タイトルやテレビ番組については、残念ながら英語の字幕は準備されていないようです。
テルマエ・ロマエの場合
たとえば日本でも大ヒットした「テルマエ・ロマエ」ですが、日本語・英語とも字幕は準備されていませんでした。同作品は以前、管理人が国際線の飛行機に乗ったときに見たのですが、そのときには英語の字幕もあったと思うので、どこかの段階で英語字幕は制作されていると思います。しかしながら、Netflixでの配信についてはその権利は含まれていなかったと推察されます。
Netflix には黒澤明監督の名作「羅生門」も含まれているのですが、残念ながら同作品にも英語の字幕はありません。
日本にもたくさんの名作があるので、日本人としてはこれらを世界中の人に見て欲しいわけですが、さすがに字幕が無いとなかなか厳しいでしょう。今後より多くの作品で英語字幕に対応することに期待しましょう。
海外映画やドラマに英語や日本語の字幕はあるか?
さて、今度は海外作品に対する日本語字幕の準備状況について見てみましょう。
海外映画には日本語字幕は完備。それ以外の言語も
海外映画の日本語字幕の準備状況を一言で言うと、完璧です。
Netflixでは多くの作品について日本語による吹き替えに対応している点が非常に良いのですが、一方で音声はオリジナルのものを聞きたいという映画・ドラマファンの方も多いと思います。
そんな方でも安心して作品を楽しんでもらえるように、全ての作品で日本語字幕が準備されていますよ。
バック・イン・タイム
たとえば、最近公開された「バック・イン・タイム」。同作品は、かの名作「バック・トゥー・ザ・ヒューチャー」 (BTTF : Back To The Future) に関するドキュメンタリー映画です。映画制作に関わった多くの人の証言をもとに、同作品の素晴らしさについてまとめた内容で、マイケル・J・フォックスやクリストファー・ロイドといった俳優たちの現在の様子も垣間見ることができて、映画ファンにはたまらない作品となっています。
このドキュメンタリー映画については、音声は英語のみですが、字幕については日本語も含めてなんと5つの言語に対応しています。それだけ多くの国において配信されているということなんでしょうね。
もちろん、オリジナルである英語の字幕にも対応していますよ。
ナルコス
さて最後はNetflixオリジナルの海外ドラマ作品について触れておきましょう。
もちろん、こちらも準備状況は完璧です。
たとえば「ナルコス」の場合であれば、音声と字幕ははオリジナルの英語に加えて、スペイン語, ドイツ語, フランス語, 日本語の全5カ国語に対応しています。
Netflixの良いところは、これらの音声や字幕を視聴中に自由に変更することが出来る点です。HuluやU-NEXTでも吹き替え作品を見ることが出来るのですが、あくまでも別の動画となっているので、「これって英語でなんて言うんだろう?」というような疑問に対してさっと調べることが難しいんですよね。
これに対して、「Netflixで海外映画やドラマを見て英語を上達させる方法」でも解説しましたが、Netflixなら音声や字幕を再生途中でも自由に変更できるので、外国語の勉強にはもってこいだと思います。
まとめ
今回は、ブログ読者の方から頂いた質問にお答えいたしました。
Q: 日本映画およびドラマに英語の字幕はあるか?
A: Netflixオリジナル作品とアニメの一部には英語字幕があります。
Q: 海外(米国)映画は英語や日本語の字幕はあるか?
A: 全ての海外映画には英語と日本語の字幕があります。一部の作品にはスペイン語、フランス語、ドイツ語の字幕もあります。
Netflixは外国語の勉強に最適だと思いますので、皆さんも活用してみてはいかがでしょうか?
本ブログの主宰者で管理人。Netflix が日本に進出する前から非公認ファンブログとして(勝手に) Netflix を応援してます(笑) Netflix はもちろん大好きですが、目的に応じて複数のSVODサービスを使い分けしています。(使い分けのコツはこちら)目下の悩みは、みたい作品がありすぎること!
コメント
こんにちは。色々な情報ありがとうございます。
CC は クローズド キャプション(Closed captioning)と言ってアメリカでの字幕のことです。
アメリカのテレビ番組では生放送でも入ります。
コメントありがとうございます。なるほど、Closed captioning の略なんですね。Wikipedia によると、リアルタイムに入力しているので、ちょっとした間違いなどもあるんだとか・・・。Netflix の場合はどうなんでしょうかね? 英語の字幕は、 CC とそうで無いものの二種類入っていますが、まぁどちらも大差は無いんでしょうね。
いずれにせよ、情報ありがとうございました。
CCとは聴覚障害者のための字幕のことです。したがって電話のベルやクラクションなども文字表記されます。
アメリカなどでは、Subtitleは健聴者用、Captionは聴覚障害者用と分けられることがあります。
日本語にするとどちらも字幕になるのでややこしいですね。
詳細な解説をありがとうございます! なるどほ、そんな使い分けがあったのですね! これは勉強になりました!!