NETFLIX(ネットフリクス)で配信中の『チワワちゃん』は2019年似公開された、ちょっと変わったヒューマンドラマです。
殺人事件を軸においているのにサスペンスではなく、現代の若者像や恋愛を描く形となっており、予告編をみただけではわかりにくい作品です。
そこで今回は『チワワちゃん』のあらずじやみどころをネタバレ少なめにご紹介します!
『チワワちゃん』のあらすじ
東京でバラバラ殺人事件がおこります。被害者はモデルの「千脇良子」という人物でした。
あだ名は「チワワちゃん」。この事件はマスコミに大きく取り上げられ話題となります。
話を遡るとチワワちゃんは、数ヶ月前、ある若者グループの一員でした。
曰く付きの金が盗めそうだと聞けば盗み、得たお金はパーッと散財。男はとっかえひっかえで性に緩い、ちょっと不安定な女の子です。
金に困ればアダルトビデオに出演したり、悪い男と関わったり…よくよく素行を考えるといつ誰に殺されてもおかしくない生活のようです。
そんなチワワちゃんへの思い出を、若者グループの面々が語り、しだいに彼女の人物像がわかってきて・・・というのが大体のあらすじ。
原作は岡崎京子の短編集「チワワちゃん」に収録されている短編の1つなので、原作はかなり短め。それを一本の映画に膨らませたという企画的な映画です!
岡崎京子といえば「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」の原作者としても知られており、どの作品も若干女性向きでバイオレンス要素を含むのが特徴です。
殺人事件はどうでもいい?
ほんさくはチワワちゃんがバラバラ殺人事件の被害者となったことから始まっていますが、「殺人事件の犯人を探そう!」といった作風ではなく、殺されたチワワちゃんは「どんな人物だったのか」ということに焦点が置かれています。
チワワが属していたグループには、チワワの彼氏、チワワに恋をしていた男、チワワの彼氏の元カノ、親友、相談相手など立場が様々。誰が犯人でもおかしくないし、全員違う可能性もありそうな雰囲気です。
この映画を楽しむポイントは、作中で語られるチワワ像から、どんな人物だったのかを想像して楽しむこと。
ちょっと危ない女の子の短い人生を汲み取る不可思議さです!
まとめ
ということで「チワワちゃん」をまとめると・・・
- 原作者は「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」で有名な岡崎京子
- 原作は超短い短編小説
- 殺人事件の被害者の人生を紐解く話
- 被害者は性にゆるく、考えが危ないモデル「チワワちゃん」
個人的な感想でいうと、「チワワちゃん」はかなり危ない橋を渡っている女の子なので、「殺されて可愛そう。。」というより、「いつ殺されてもおかしくない女の子の人生」を垣間見たような不思議な感覚でした。
ヘルタースケルターやリバーズ・エッジが好きな方なら間違いなくおすすめです!
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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