先頃、発表されたNetflixの現段階の海外映画のラインナップは、な、なんと700作品以上! この膨大な作品群の中から、これは!と思う作品を見つけるは至難の技ですよね。
というわけで、リストの“タイトル・サーフィン”をしてたら、『バタード・バスタード・ベースボール』(英語タイトル:The Battered Bastards of Baseball) という、カタカナが15文字も並ぶタイトルを見つけちゃいました。気になったので、いつものようにチェックしてみました。
最近のタイトルの傾向と対策(?)
それにしても、15文字は長い(笑) 最近、こういう風に、英語のタイトルをそのままカタカナにしちゃうパターンって多いですよね・・・。日本人のアイデンティティーはどこに行った? とかいいつつ、カタカナ使ってますが(笑)
さて、今までカタカナがずらずらと並ぶタイトルの中では最長と思っていたマカロニ・ウェスタンの巨匠監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』でさえ16文字なのに、やや追いつかないものの、タイトルだけでも十分のド迫力。
『ロード・オブ・ザ・リング』だって、『パイレーツ・オブ・カリビアン』だって、カタカナだらけなのに、みんなよくついてこれたもんだな、なんて変に感心してしまうことありません?
まぁ、最近の風潮では変に訳すよりもそのままカタカナ表記した方がなんとなくカッコイイ・・・みたいな感じもありますしね。
長いタイトル作品に関するトリビア
長いということであれば、それは何もカタカナの場合ばかりではなくて、古くはアカデミー賞を獲った『博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
子供に映画に連れてってとせがまれて、その子供が『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール「ディアルガVSパルキアVSダークライ」
で、結局どんな映画なの?
さて、そんなことはどうでもよろしいという声が聞こえてきそうなので、話を『バタード・バスタード・ベースボール』に戻しましょう。訳すと、「ぼろぼろになった野球バカ野郎ども」ぐらいでしょうか。純粋なNetflixのオリジナル作品とは言えないかもしれませんが、Netflixが配給元なので、独占配信ですし、これかられっきとしたNetflixのオリジナル作品になりそうなのです。
実は奥が深いドキュメンタリー映画
ややこしい言い方で申し訳ないのですが、実はこの映画、去年のサンダンス映画祭で大評判となったドキュメンタリー映画で、アメリカのマイナー・リーグの野球チームだったポートランド・マーヴェリックスという、今はなき球団のすったもんだを追った映画なのです。
メジャーのMLBでも興味がないのに、ましてやマイナーなんて…と気の早い人もいるかもしれませんが、この球団、ただの球団ではなかったのです。実は、カート・ラッセルという『ニューヨーク1997』や『バックドラフト』など、90年代のアクション・スターのお父さんに当たる、やはり役者のビング・ラッセルという人が球団のオーナーで、もちろんカートも選手として活躍していたので、その様子も描かれています。
この球団では、今、ハリウッドでばりばりに活躍しているトッド・フィールド監督も、当時、球団のバットボーイをやっていました。バットボーイってプロの野球選手がバットをへし折ったりなんかすると、それを片づけにくる、あの少年たちのことです。そういった、普段のメジャー・リーグなんかでは絶対に見られないエピソードが満載のようです。
その証拠に、この映画の映画化権をメガヒット作『ワイルド・スピード MAX』や『ワイルド・スピード MEGA MAX』の監督ジャスティン・リンが買ったらしいんです。しかも埋もれた大ヒット作を世に送り出すので有名なフォックス・サーチライトやコロムビアと争ってですよ! これは、めちゃめちゃ気になります!!
コアな映画ファンは見ておくべき映画の一つかも
というわけで、Netflixしか配信してないこの映画を観ない手はないではないですか!アクションさばきのうまいジャスティン・リン監督が、この題材をどう料理するのか? ヒットの匂いがぷんぷんする『バタード・バスタード・ベースボール』を Netflixでチェックしておこうではありませんか!
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