感動!泣けるアニメの代名詞「あの花」
Netflixもアニメが充実してきましたね。以前はノータッチだったジャンルですが、Netflixをきっかけに見るようになった私としてはさらにラインナップが増えることを期待しています。
アニメといえば、現在公開中の「君の名は」が話題沸騰ですね。今年はシン・ゴジラといい邦画が暴れまくりです。
さて、Netflixで配信された「あの花の名前を僕達はまだ知らない。」通称、あの花はもうご覧になりましたでしょうか。
知人が「泣けるから見て!」と以前勧めてきたのを思い出し視聴することkに。
普段ふざけた事ばかり書いている私ですが、実は結構涙もろかったりするので「見たら号泣して、しばらく何も手つかずになるかもしれない」という心配がありました。
が、泣けない!とてもいいお話だと思うのに全然泣けない!
年を重ねると涙腺が弱くなるといいますが、私は人生の前半で涙腺を使いすぎたせいで鍛え過ぎてしまったのでしょうか。
しかしネットの声を見てみると、「感動した!やばい!」「史上最高に泣けるアニメ!」という多数の声の中で「自分は合わなかった」「同じチームが作った心が叫びたがってるんだ、の方が良かった」という声もあります。
というわけで、無粋ですが何故感動が薄れてしまったのか考察していきたいと思います。
作品ファンの方、読まないで!
ごめんなさい、私はこれで感動できなかった!
実写ドラマ化するほどの人気ぶりを博す「あの花」。元々現実味のある描写がウリなので賛否両論ある中、個人的にはアリだと思っています。見てないけど。
物語は幼少の頃に亡くなった女の子「めんま」が幽霊となって主人公のじんたんの前に現れたところから始まります。はじめは自分のストレスが生み出した幻覚だと思っていたのですが、成長した姿や言動など妄想では片付けられないめんまと奇妙な交流が始まります。それをきっかけに、めんまの死から疎遠だったかつての仲間「超平和バスターズ」と再び集まるようになり、衝突しながら絆を深め合っていくのです。
では、このストーリーを踏まえて「冷めちゃったポイント」を見ていきましょう。
以下、ネタバレ満々なので未見の方は注意してください。
1.グループ内の恋愛模様がドロドロしている
超平和バスターズは亡くなっためんまを含め男女6人で構成されています。
全員小学校の同級生で、秘密基地を拠点に遊びまくっていました。で、まぁ男女が集まれば淡い恋心を抱くのは当然です。ごく自然の感情でしょう。
そして恋というのは往々にして複雑であり、自分の思い通りにいかず絡み合ってしまうものです。
超平和バスターズも例に漏れず
好きなあいつはそいつが好きで、そいつは別のあいつが好き
状態で大学のサークルかよ、とツッコミたくなります。
それが小学校時代のおままごと恋愛だったらいいのですが、なんと全員とも高校までその感情を引っ張り続けているというピュアッぷり。
うーん、冷めてしまった。
2.何故か女装に走る奴がいる
グループ内で最も秀才かつイケメンのゆきあつ君。女子にもモテモテで一見すると男の嫉妬を買うために生を受けたような奴ですが、彼には重大に秘密があります。
それは女装癖です。
亡くなっためんまのことが好きだった故の奇行らしく、めんまの姿形に似せたスタイルで夜な夜な徘徊していました。それはおかしいだろ。
全く共感できず、そんな奴マジでいるのかというリアリティの欠如にげんなりです。
さらに、それでも彼に好意を寄せ続ける超平和バスターズの一人つるこも相当イッてます。物語の佳境に入ると「私は2号でもいい」的な発言をかまし、メンヘラぶりが露見。このグループ、狂人しかいません。こわっ。
3.そもそも幽霊という設定が???
私の願いを叶えて欲しい、とじんたんの前に現れためんま。幽霊ものの感動作といえば「ゴースト/ニューヨークの幻」が一番に思い浮かびますね。
あの名作に対して「幽霊なんて馬鹿馬鹿しい」と言うつもりは毛頭ありません。あの切ない物語は永遠に語り継がれるべき名作です。
ですが同じく幽霊との恋愛が主軸となる「あの花」というと、どうも滑稽に見えてなりません。
あの花は現実味のある描写と、ノスタルジックで情感溢れる世界観がウリ。視聴者をアニメの世界に引き込むための手法がふんだんに盛り込まれています。
なのに、なのに幽霊って。なんだか中途半端な印象を受けてしまいました。それなら初めから実写で良かったのでは?というのが正直な感想です。
まとめ
なんだか全否定しているようなレビューになってしまいましたが、作品自体は面白いんです。ただ泣ける!感動する!と無条件に持ち上げるのは違うような気がします。
ぜひ、ご自身の目で感動できるか否か確かめてみてください。
Netflixで全話高評配信中です。
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