インドネシアがアクション映画の歴史に名を刻んだ!
バリ島って聞いたことがありますか? インドネシア屈指の観光島で日本人も年間4万人ほどが訪れているそうです。美しいビーチ、温暖な気候、豪華なホテル。一度は行ってみたいですよね〜。
では、バリ島以外のインドネシアってどうでしょうか? 今年に入って首都ジャカルタでテロ事件が発生したこともあって、あまりいいイメージはないかもしれません。犯行映像は大変ショッキングで、もはや映画の世界とすら思えるほど非現実的でした。今の日本がいかに平和か痛感します・・・。
そんな世界を揺るがせているインドネシアが、実はすでに映画界へ衝撃を与えていたのをご存知でしょうか?インドネシアがハリウッドを黙らせた「ザ・レイド」。これを見ずしてクション映画通は語れませんよ!
インドネシア映画の底力を見た!
正直いって、インドネシアの映画を過去に見たことがありませんでしたし、興味も湧きませんでした。
「あれでしょ?ナンとカレーが飛び交う、歌って踊る娯楽映画でしょ?」といった風に、インド映画との混同を禁じえないほど日本では親しみがありませんよね? ちなみにインド映画でナンとカレーが飛び交ってるかどうかもあまり知りません(笑)
「ザ・レイド」はそんなハリウッド主義の大衆をハンマーで打ち砕くような、バイオレンス&アクションの叩き売り映画なんです。インドネシア警察が麻薬王のいるマンションに突入し、そこでドンパチしてカンフーするだけなのですが、その激しさはインドネシアにあらぬ誤解を抱くほど過激!マンションにはジャンキーとギャングがウジャウジャいて、外から内から警察部隊を蹂躙します。地の利もなく、もはや魔窟です。
マンションという施設を巧みに使い、閉塞的な空間で繰り広げられるギャング達との戦闘は驚愕の一言。銃弾の雨あられを始め、しのぎを削った骨肉の争いは子供の情操教育に悪いので、親御さんは子供が学校に行く時間に視聴してください。ジョン・マクレーンも裸足で逃げ出す殺戮ショーです。あの人は、もともと裸足で逃げてましたけど(笑)
ネタバレなんて痛くも痒くもない。それが「ザ・レイド」だ!
主人公の新米警官ラマは、名前こそ草食系ですが一度敵と対峙すれば獰猛な戦士に豹変します。手榴弾を使って冷蔵庫を強力な爆弾に改造するわ、トンファーとナイフを駆使し、ギャングたちをなぎ倒すわ、もうなんでもアリです。男はビジュアルではありません。もう一度言います、男はビジュアルじゃないんです!
質の高いアクション、というのは観客をいかに感動させるかにあると思っているのですが、「ザ・レイド」を見たら人間ってこんな動きができるの?と人体の神秘に触れる気分になれました。
反面、ストーリーなんてあってないようなもの。そんな物は犬に食わせておけ、と言わんばかりにハイスピードアクションに注力してます。ハイスピードすぎて、戦闘シーンのキャプションが総じてブレたため使えませんでした。画面も暗いし、血が出まくってるから使える画が少ないし記事泣かせもいいところです。
もう、この際だから言いますね。
麻薬王の片腕であるアンディはラマの生き別れの兄貴で、ナイスガイの警部補(隊長)はホームレスみたいな男に殺されるし、黒幕は部隊を率いる本部長です。よろしく、どうぞ。
この前情報を入れたとしても観るべき映画だと思いますよ。なぜなら、このアクションは「ザ・レイド」でしか見られないから。そこに尽きます。
悪夢再び。「ザ・レイド」には続編がある!
アンディは魔窟マンションに残り、ラマは大手を振って脱出したところで映画は終わるのですが、続編がすでに公開されています。日本でも一部の映画館で公開されており、「あの虐殺がまた見られる!」とファンはどよめきを隠せなかったとか何とか。
公開は2014年なので、現在はセルとレンタルで視聴できます。タイトルは「ザ・レイド GOKUDO」。GOKUDO、つまりそのまんま極道です。何と日本人俳優「遠藤憲一」「松田龍平」「北村一輝」が出演しています。映画もさることながら、強烈すぎる顔ぶれに女子供は失神してしまうでしょう。
「ザ・レイド GOKUDO」はR+15版とR+18版の2バージョンが存在します。R+18版は規制のない完全版とも言える内容なのですが、現在視聴する方法はセルしかないためコアなファン以外は中々お目にかかれません。
ぜひNetflixにはR+18版の権利を獲得して配信もらい、ネットに噛り付く生白い日本人の脳天に鉄槌をかまして欲しいですね。本当、頼みますよ!
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