海外ホラー映画のレビューがやってまいりました!
皆さんはNetflix(ネットフリックス)で絶賛配信中である「恐怖ノ黒電話(原題:The Caller)」という映画をご存知ですか?
少々邦題に残念感であり、タイトルだけ聞くと一見日本のB級ホラー映画のようにも思えてしまいますが、実は斬新な設定と秀逸なストーリーが魅力であるイギリス発のホラー映画だったのです!
その恐ろしさは、ただものではありません・・・(笑)
今回はそんな皆さんに本作の魅力をご紹介したいと思います。
「恐怖ノ黒電話」ってどんな映画?
DVの夫に悩まされていた主人公のメアリーが一人暮らしを始めるのですが、その部屋には一台の黒電話が備え付けられていて、知らない女性から間違い電話がかかってくるようになります。
しかし、はじめは誰かの間違い電話だと思っていたのですが、この電話が頻繁にかかってくるようになるのです。
さらに、ローズと名乗るその相手が“電話を掛けている時代は「1979年」ということと、時空を隔てて同じ部屋にいる”という驚愕の事実も彼女の口から明かされます。
その日から周囲では不気味な出来事が起こり始め、ローズは徐々に狂気を見せていきます。
メアリーは一体どうなるのか、ローズの目的とは何なのか・・・というようなストーリーです。
“手出しのできない恐怖”という斬新な設定!
ホラー映画では、『13日の金曜日』のようなスプラッター映画で登場するサイコキラー、『オーメン』などに登場する悪魔、その他にも幽霊やモンスターなど・・・大抵のホラー映画ではどうにかして手出しをする方法があります。
しかし、本作では“どうすることもできない”のです。
主人公たちが手出しできないという状況が、観ていてとてつもなく恐怖なのです。
例えば、斧を持った大男に襲われたり、幽霊や悪魔が背後から迫ってきたりと、“視覚的な恐怖”はホラー映画においては重要ですが、本作で主人公が戦う相手は「過去からの電話」。
“過去”という見えない相手から“脅迫電話”が何度も何度も掛かってくる恐怖、観ている側としても一切干渉できないというもどかしさ、劇中に黒電話がジリジリと鳴り響く不吉な音もトラウマレベルでした。
主人公演じる女優の演技力もピカイチ!
本作に主演するのはレイチェル・レフィブレ。
ドラマ好きの方はご存知かと思いますが、スティーヴン・キング原作をスティーヴン・スピルバーグのプロデュースによってTVドラマ化された『アンダー・ザ・ドーム』で、ヒロインのジュリア役や、『トワイライト』シリーズで演じたヴァンパイアのヴィクトリア役としても知られており、赤毛のパーマ(作品によってはブロンド)がチャームポイントです。
日本で名が知れ渡ったのは、個人的に『アンダー・ザ・ドーム』からではないかと思うのですが、ティーンの頃から数多くのドラマや映画に出演しているだけあって、本作で魅せる彼女の凄まじい演技力は余計に恐怖をそそるほどでした。
タイムトラベル&ミステリー要素も!
本作には、過去と未来を織り交ぜたタイムトラベル要素、ミステリー要素も盛り込まれています。
ジャパニーズ・ホラーに匹敵するほどのホラー映画に、このような要素を巧妙に取り入れている所は非常に魅力的だと感じました。
さらに本作で最も恐ろしいのは、「過去の自分が人質に取られてしまう」ということです!
例えば、子供時代のメアリーが足に大きな怪我を負ったら、現在に生きるメアリーにも当然怪我の跡が残っていますよね。
現在、過去、未来が一つの電話で繋がっていて、逃げ場のない状況を作られ
てしまったメアリーにも大注目です。
劇中には電話越しだけではなく、現代のローズも登場してしまうのでしょうか!?
とにかく最後まで目が離せません!
「恐怖ノ黒電話」は、Netflixで絶賛配信中です。
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