ディズニーとマイクロソフトの重役が、Netflixの役員に就任!

 
3月30日発表のプレスリリースによると、Netflixは、ディズニー・メディア・ネットワークとディスニー社の前会長で、ABCテレビジョングループの前社長だったアンネ・スウィーニー(Anne Sweeney)氏が、Netflixの取締役に就任したことを明らかにしました。

また、マイクロソフト社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントで、最高顧問弁護士でもあったブラッド・スミス(Brad Smith)氏の取締役就任も同時に伝えました。

それでは、この2人がどんな人物なのか、プレスリリースの詳細とともに見ていきましょう!

 

アンネ・スウィーニー氏は、テレビ業界の超絶キャリアウーマン

青い瞳と綺麗なツヤ肌が印象的なアンネ氏。彼女はテレビ業界で30年以上のキャリアを持つ、いわば「ドン」的存在。

カトリックの伝統校ニューロシェル大学を卒業後、ハーバード大学にて教育修士号を取得。

テレビ業界で仕事をしたての頃は子ども向け番組専門で有名なニコロデオンで勤務。12年以上の経験とキャリアを積んでいきました。

その後、FOXエンターテインメントに属する「FXネットワークス」の創設に尽力し、社長、最高経営責任者として歴任しています。

2004年から今年の1月に退任するまで、ディズニー社でケーブル事業を取り締まり、衛星を所有するなどし、世界中に放送してきました。

スウィーニー氏が今回Netflixの取締役に就任したことは、大きな話題となりメディアで報道されていますが、「予想通り」との声もあがっています。

Netflixでは、初めてのオリジナルアニメ番組をディズニーと製作しています。
また、1月に退任した彼女は「もっと番組作りに携わりたい」と漏らしていたそうです。

オリジナルコンテンツ製作が話題となっているNetflix。

彼女の貢献が取締役に就任したことで、ますます良質なコンテンツの視聴が期待できそうです。

 

マイクロソフト社から、最強弁護士が就任

スウィーニー氏の取締役就任の話題の影で、少しだけ報道されているブラッド・スミス(Brad Smith)氏の取締役就任。

あまり注目されないかもしれませんが、本当はとても凄い人事なので、その内容をしっかりお伝えします。

スミス氏は、1993年マイクロソフト社へ入社後、グローバルテクノロジーの集積している現場で、パブリック・プライバシー・ポリシーを監修。2002年からは最高顧問弁護士として貢献するなど、マイクロソフト社の歴史とともに歩んできた人物です。

名門プリンストン大学を国際関係と経済の専攻で卒業後、コロンビア大学で法務博士号を取得。さらに国際法と経済を学ぶため、スイスにある”The Graduate Institute of International Studies in Geneve”という大学院でより教養を深めたそうです。

マイクロソフト社へ関わる前には、ヨーロッパで、企業における諸問題を解決するための法律事務所を3年ほど経営。さらに、5年間アメリカ国外で政府の「見張り」役とプライバシーの保護に携わってきました。

Netflixの思惑

プレスリリースに、共同出資者でチーフエグゼクティブのリード・ハスティング氏が次のようにコメントを寄せています。

「ブラッドとアンネの物事を予見する能力は、我々が国際的なインターネット・TV・ネットワークとしてあり続けるために必要です。彼らの強みを生かしてもらうことを楽しみにしています」。

先日、アメリカの政策としてキューバとの国交正常化が公表されました。Netflixは、収益の見込みがないにも関わらず、すぐにキューバへのサービス開始を検討し始めました。

また、オーストラリア、ニュージーランドへの上陸も果たし、今秋、日本でのサービス開始も確定しています。

さらに、中国への参入も視野に入れているのではないかという噂も広がり始めました。

今回の2名の取締役の任命は、国際企業として、対策を取る必要が差し迫っているととることができるでしょう。

そして、この人事がどのように日本への展開に作用するか・・・。今後の動きに注目です!

(参考)
ANNE SWEENEY AND BRAD SMITH JOINING NETFLIX BOARD OF DIRECTORS

コメント