Netflix(ネットフリックス)で配信中の『グリーンブック』は、2019年にアカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚本賞を獲った感動的な映画です。
人種差別と戦うピアニスト&護衛の男を描いた作品で、気になっていた方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は『グリーンブック』のあらすじやみどころをネタバレ少なめにご紹介します。
『グリーンブック』のあらすじ
1960年代初頭のアメリカ、白人のトニーは、ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしていましたが工事で閉鎖されてしまい、当面の生活のためには、取り急ぎ仕事につく必要がありました。
そんなトニーの元に降って湧いた仕事が、「ドクター」と呼ばれる男の護衛でした。
トニーがその「ドクター」に会ってみると、実はドクターというのは彼のあだ名で、その実態は黒人のピアニストだったのでした。
そのドクターはアメリカ南部でツアーを行う予定で、彼の護衛になってほしいとトニーに頼みます。
この当時、アメリカではジム・クロウ法(黒人の公共施設利用を制限する法律)が出されていた時代で、特にアメリカ南部は黒人差別が厳しい地域でした。
そのためトニーはそんなツアーは無謀だ!と仕事をキャンセルしようとしますが、多額の報酬が用意され、お金に困っていたトニーはその仕事をしぶしぶ引き受けます。
はたして、トニーとドクターは無事にツアーを終えることができるのでしょうか・・・というのが大体のあらすじです。
主人公はピアニストではなく、護衛の男
本作品はアメリカでは時折制作される人種差別にスポットあてた映画ですが、本作の主人公は黒人ピアニストのドクターを護衛する白人の男、トニーです。
トニーは元々人種差別をする男ではありませんが、かといって人種差別と戦おうという精神があるわけでもありませんでした。いわゆる普通の市民です。
しかしトニーはドクターと出会って、その才能や人柄に惚れていき、仲を深めていく・・・というお話なので、『マルコムX』などの政治色の強い映画とは違って、より一般の人にも受け入れられやすい内容となっています。
ここ最近は人種差別の問題が芸能界にも浸透して揉めているアメリカだからこそ、「黒人を救う白人」というストーリーが受けたのかもしれませんね!
『グリーンブック』まとめ
ということで『グリーンブック』をまとめると・・・
strong>・1960年代初頭、人種差別の激しいアメリカ南部が舞台
・黒人ピアニストがアメリカ南部でツアーを行う話
・主人公はピアニストを護衛する白人男性
・ピアニストと護衛の友情物語
作品のタイトルにもなっている「グリーンブック」とは、当時のアメリカで黒人用に発行された旅行ガイドブックです。
黒人でも使える公共施設、宿泊施設、ガソリンスタンドなどが記載されているもので、人種差別色の強い法律が廃止されるまで30年間発行されていたそうです。
いまから考えると、凄い時代だったのですね!
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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