NETFLIX(ネットフリックス)で配信中の「コロニア」はハリーポッターシリーズのハーマイオニーでおなじみ、エマ・ワトソンが主演するサスペンス映画です。
南米を舞台にした恋人たちの脱出劇を描いた作品で、ハードなシーンも満載の骨太な作品です。
今回はこの「コロニア」のあらすじやみどころをネタバレ少なめにレビューしていきたいと思います。
『コロニア』のあらすじ
1973年、ドイツの航空会社で客室乗務員をしているレナは仕事でチリにやってきます。
帰りの便まで時間があったので観光していると、恋人のダニエルがジャーナリストとしてデモに参加しているのを見つけて、彼との楽しいひとときを過ごします。
しかし少しすると軍事クーデターがおこり、ダニエルは反体制分子として捕まってしまいます。
しかもダニエルが収容されたところは、元ナチで男色家のシェーファーが支配している農園で、拷問と重労働の繰り返しを行う地獄のような場所でした・・・。
レナはダニエルを救うためにコロニアに潜入することを決め、入所するのですが、なかなかダニエルにはあえず・・・というのが大体のあらすじです。
捕まっているダニエルも助けを待っているだけというわけではなく、なんとか脱出しようと色々な策を練り、中盤で再会すると二人で脱出計画を練って行動するところが本作品の見どころです。
コロニアは実話を元にした話
チリにはかつてピノチェト政権という賛否両論を呼ぶ独裁政権がありました。
彼の政治手腕は「チリの奇跡」と呼ばれ、経済政策においては評価されることもありましたが、コロニアの存在も事実であり、数万人の人々が拷問され、数千人が殺害されたと言われています。
そのためチリでは親ピノチェト派と反ピノチェト派がおり、彼がなくなった2006年には、彼の死を悼む者と、喜ぶ者がいたといいます。
ただ、本作の映画をみてしまうと、経済制作が成功していたとしても、良い大統領かといわれると疑問に思ってしまいますね・・・。
現在でいうとフィリピンのドゥテルテ大統領が国の立て直しを図るために「ダバオ・デス・スクワット」という自警組織を使って、犯罪者や疑わしき者をガンガン殺しているのが、少し近いかもしれません。
ピノチェトのほうが酷い政治家だとは思いますが、この映画をみると独裁的な大統領、政治家って怖いなぁ・・・と思わされるかと思います。
まとめ
ということで「コロニア」をまとめると・・・
- チリに実在したコロニアという収容所を舞台にした脱出劇
- 主演はエマ・ワトソン
- 独裁政権のあり方を考えさせられる映画
この映画がどこまで史実に近いかはわかりませんが、コロニアの存在を知ると、30-40年前はチリにも暗い時代があったことがわかります。
現在のチリは南米の仲では比較的治安の良い国として知られており、歴史的背景や現在のチリの情報を知っておいてから見ると、更に面白みがます映画化と思います!
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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