クリスマスを憎む読者の皆さん。刻一刻とXデーが近づいていますね。
年も考えずに派手な格好をして、人々が寝静まってから家宅侵入する不届き者が現れる一大イベントです。返り討ちにする準備はできていますでしょうか。
クリスマスなんて無くなってしまえ、いっそカレンダーから12月24日と25日を消し去ろうか、などと画策しているぼっち達。
そんな時は映画を観て心を鎮めてください。聞いた話によると恋人という生き物は自分の生活に入り込んで日常を振り回すらしいですが、家で観る映画は違います。あなたの再生・停止ボタンの忠実な僕です。
クリスマスを乗り切るには映画が一番
Netflixで視聴できる、聖夜をやり過ごす映画を紹介するのでご覧ください。
題して、聖夜に観たい映画〜ぼっち編〜です。
アンチ聖夜映画①ほしのこえ
世界規模でヒットしている「君の名は」の監督、新海誠はインディーズ時代から恋愛作品を手がけていました。それも「君の名は」のように万人ウケするような内容ではなく、ちょっと憂鬱な気持ちになってしまう悲恋の物語ばかりです。
デビュー作の「ほしのこえ」も、報われない恋の物語。近未来、宇宙へ進出した世界が二人の男女を引き裂くのです。恋人同士で見ると、モヤモヤした気持ちになってしまうこと間違いなしですが、独り身の人が見れば「ウヒョー、ザマァアァァ!」となるかもしれません。
ひねくれた人にこそ観て欲しい一作ですね。
アンチ聖夜映画②それでもボクはやっていない
鬱映画としても有名な一作で、痴漢冤罪をテーマにした社会派ドラマです。男の諸君は電車に乗るたびに、恐怖に苛まれています。少しでも女性の体に触れれば痴漢。満員電車の中でカバンが当たっても痴漢。ウンザリです。
しかし今の日本は、とかく女性に優しい。というか男性に厳しい。痴漢の罪を着せられ、なんとか無実を証明することができても長い時間と決して安くない費用、そして社会的地位を取り戻すことはできないんです。
なんでも痴漢冤罪で示談金をもぎ取ろうとする輩もいるらしく、いかに世間が恐ろしいか思い知らされます。もう外に出ないで映画見ましょ、映画。
アンチ聖夜映画③間宮兄弟
冴えない兄弟が慎ましく生活していく中で見つけた、小さな恋。結末はどうであれ、この映画は本当にほっこりします。心温まるでも胸が熱くなるでもなく、ほっこりです。
佐々木蔵之介と塚地武雅が演じる間宮兄弟は、ゆるキャラ以上にゆるゆるで空気感がたまりません。本当にありきたりで、冴えないんです。
でも何故か落ち着く。兄弟で同居していて布団を並べて眠り、共通の趣味は野球のスコアをつけること、なんて「おいおい、俺より悲惨じゃねーか」という同情心も相まって小動物を鑑賞している気分になります。まぁ、おっさんなんですけどね。
勇気振り絞って二人が意中の相手をデートに誘うシーンは応援したくなりますよ。
アンチ聖夜映画④マチェーテ・キルズ
世界で一番セクシーで最強の男マチェーテ・コルテス。首を吊っても死なない、銃をぶっ放せば阿鼻叫喚、美女にはモテモテ。でも演じているのは、ダニー・トレホ。
長くハリウッドで名アクション俳優として活躍してきたダニー・トレホが暴れまくるだけの映画です。すごく馬鹿な内容です。無敵の男マチェーテが、ルール無用でやりたい放題。国家の脅威となりうる超危険人物であると同時にスーパーヒーローなんて80年代のノリを最後まで突き通します。
Netflixでは一作目が配信されていないので、二作目のマチェーテ・キルズを見るしかありませんが大丈夫。馬鹿さ加減は変わりません。なんでクリスマスに自分は一人なんだ、なんてちっぽけな悩みも吹き飛ばしてくれます。
アンチ聖夜映画⑤変態仮面
その強烈なビジュアルに思わず目が止まるヒーロー変態仮面。女性の脱ぎたてのパンツを被ることで変身するという、どうしようもないヒーローです。
雄叫びを上げならがら股間を敵に押し付ける様は、もはやどちらが悪役かわかりません。驚くべきことに恋愛要素もあり、最終的には学校を救う壮大なストーリーに繋がって「変態とは」と、妙に哲学的な気分にさせられます。
その答えを導くのに一生懸命になって、気づけばクリスマスなんて終わっているでしょう。鈴木亮平の熱演も光るのですが、秀逸なのは安田顕が演じるニセ変態仮面。生理的に無理ってこういうことを言うんだな、と新たな発見があります。是非、その目で確かめてください。
まとめ
クリスマスを止めることは誰にもできません。世間はイルミネーションで溢れ、恋人たちの甘い囁きが秒刻みで流れ出します。しかし妬むようなことはしないでください。僻むようなことはしないでください。
来年、自分がそちら側に立っていることだってあるのです。だから今は静かに映画を見て、その時を待ちましょう。
幸せを掴むその日までNetflixの月額料金、払い忘れのないように。
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