こんにちは。Netflix日本非公認ファンブログの管理人です。
遂にこの日がやってきてしまいました…。
そうです。Netflix の月額料金が値上げされることになったんです…。
でも、実はそれほどショックではありませんでした。
というのも値上げされることは、想定の範囲内だったからです。。。
欧米では2017年10月に値上げされていた
2017年の10月、 Netflix は アメリカとヨーロッパの一部の国(フランス、ドイツ、イギリス)で、月額料金を数ドル程度の値上げをしていました。
以下に現在の米国でのプラン別の価格を示しますが、スタンダードは10.99ドルですから、約1200円程度になります。
日本での月額料金も欧米と同じレベルになっただけ
そして今回の値上げで、日本向けの価格は次のようになりました。単純に言えば、米国と同様の価格帯になっただけと言えます。
値上げ前と値上げ後の月額料金をまとめてみましょう。(料金はいずれも税抜き価格)
おおむね、25%程度の値上げ率だと言えますね。
プラン名 | 値上げ前 | 値上げ後 | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
ベーシック | 650円 | 800円 | 150円 (23%) |
スタンダード | 950円 | 1200円 | 250円 (26%) |
プレミアム | 1450円 | 1800円 | 350円 (24%) |
値上げの理由はオリジナル作品の制作コスト
Business Insider Japanによると、値上げの主な理由についてNetflix社の広報は「オリジナルコンテンツやイノベーション、字幕や吹き替えなどのローカライゼーションに投資するため」と説明しているようです。
要するに、オリジナル作品の制作には金がかかる! と言うことですね。(ザックリしすぎ・・・)
Netflix がオリジナル作品に投じた費用はなんと、2016年に50億ドル、2017年には60億ドルだと言われています。
そして、2018年の投資計画は 70億ドルとも80億ドルとも言われています。
80億ドルって、約8800億円ですよ!! ひょえー!!
それだけ、Netflix はオリジナル作品にこだわりを強くもっていて、それを武器にして会員数を伸ばしている・・・ということですね。
Netflix の成長に陰りが見え始めた!?
しかし、2018年第2四半期の決算では、ちょっとした波乱がありました。
決算発表ではユーザー数の増加は515万人とアナウンスがあり、事前予想より100万人ほど少なかったんんです。
これが影響して、Netflixの株価は15%の急落となってしまいました。
でもちょっとまってください。3ヶ月で 515万人の増加ですよ! 一日あたり5.7万人がですよ!!
とんでもない勢いでユーザー数が増えていると言うこと自体に間違いありません。
仮に半分の人が継続してくれるとなれば、一年間で1000万人以上のユーザー数が増えることになりますよね。
そうなれば、年間あたり1000億円以上の売上増になるわけです。これはスゴい!!
ただ、懸念がないわけではありません。
ユーザー数は順調に推移しているのですが、実は純利益はそれほど大きくないんです。
というのも、多額の投資を続けているために、営業キャッシュフローが大きくマイナスになっているからです。そのために社債を発行したりしています…。
逆に言うと、何らかの原因でユーザー数が伸び悩んだり、減少したりすると、財務的に非常にマズいことになるでしょう。いや、マズいとかでは済まされません…。
ここではこれ以上は突っ込みませんが、Netflixの業績に関しては「投資の科学的思考」の記事が参考になりますので、興味のある方はご覧になってください。
そんなわけで、ユーザー数を増やすために魅力的なコンテンツを作るべくさらなる投資を行わざるを得なくなる・・・と、あまり良くないスパイラルに入っているような気がしなくもないですね…。
欧州でテスト中? 今後の展開を大胆予想!
そして、なにやら不穏な動きもあります。
下の画面を見て下さい。これは、ドイツでの料金体系の案内なのですが・・・なにやらプランが一つ多いですよね!?
何ですか、この「ウルトラ」とかいうプランは!!!
なんと、HDR (High Dynamic Range) 画質が別オプションになってしまっています。
どうやらヨーロッパのいくつかの地域で、テストマーケティングが行われているらしいんです・・・。
この記事を執筆している2018年8月現在は、日本ではHDRはプレミアムでサポートされているのですが、将来的には日本でもHDRは別プランになるかもしれません。
もしそうなると、こんな感じでしょうか。
プラン名 | 月額料金 (税抜き) | 画質 | 同時 視聴数 |
---|---|---|---|
ベーシック | 800円 | 標準(SD) | 1 |
スタンダード | 1200円 | 高画質(HD) | 2 |
プレミアム | 1800円 | 超高画質(UHD 4K) | 4 |
ウルトラ | 2600円 | 超高画質(UHD 4K) HDR (High Dynamic Range) | 4 |
プラン設定や月額料金は、あくまでも管理人の勝手な予想ですので、Netflixに問い合わせたりしないで下さいね!
正直にいって、HDR を楽しみたいというコダワリの強い方は、たとえ月額料金が上がっても払うと思うんですよね。
ですから、売り上げは上がっても、下がるということはないのではないでしょうか。
ですから、欧州でのテストマーケティングが成功すれば、米国や日本でも同様に「ウルトラ」プランが増設されることは間違いないと思われます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の値上げは、少しでも安く楽しみたいという人にとってはショックだったかもしれません。
日本市場での月額料金がいままで割安だったわけで、これがグローバル・スタンダードに合わせられたと考えるべきでしょう。
売り上げが増えた分、コンテンツ制作費にぶち込んで、ますます面白い作品に出会えることを楽しみに待ちましょう!
ただ、HDRコンテンツを楽しむためには、今後増設されるかもしれない「ウルトラ」プランに移行する必要があるのかも・・・。
でも、HDR対応の4Kテレビを手に入れたら、絶対そっちに移行するだろうなぁ・・・。
うーん、Netflix さん、上手すぎます。
本ブログの主宰者で管理人。Netflix が日本に進出する前から非公認ファンブログとして(勝手に) Netflix を応援してます(笑) Netflix はもちろん大好きですが、目的に応じて複数のSVODサービスを使い分けしています。(使い分けのコツはこちら)目下の悩みは、みたい作品がありすぎること!
コメント
値上げは仕方ない。ただ、11ドル→1200円、14ドル→1800円 のおま値プレミアムが納得いかない・・・
確かにプレミアムは米国料金に比べるとお高い気がしますね…。プレミアムプランについては、もともと1450円と高めになっていたところに、25%程度の一律値上げを施した結果、1800円とかなりのプレミアム価格になってしまったのだと思います。
そして、日本のユーザーだと、それでも払うだろうという読みもあったのだろうと邪推してしまいます。