(画像引用:AV Watch)
6月27日に都内で Netflix の特別プレゼンテーションが都内で行われ、Netflix オリジナルドラマの豪華キャストとともに、Netflix最高経営責任者のリード・ヘイスティングス氏、チーフ・コンテンツ・オフィサーのテッド・サランドス氏が来日しました。
Netflix日本法人の代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏と共に記者からの質問に応じ、「火花」の配信が好調で海外からの視聴率が約半分であることや、今後もコンテンツの制作に積極的に投資をしていくことが表明されました。2016年の投資額はなんと、60億ドル(6000億円超)にも達するとのことです。
特別プレゼンテーションの様子については各種メディアで報道されています。いくつかを紹介しておきますので、詳細はそちらをご覧下さい。
Netflix は果たして本当に日本でも絶好調なのか?
Netflixは、現在190カ国でサービスを提供し会員数を順調の伸ばしていっており、収益も順調に伸びていっているようです。しかし、利益の源泉は米国での事業にあり、その利益を海外事業に投資していることが16年度第1四半期の決算書から読み取れます。
つまり簡単に言うと、Netflix の海外事業は現時点では赤字状態なのです。ただ、この資料では日本市場で黒字か赤字かを判断することは出来ませんが、現状に鑑みると、現段階ではまだ単独で黒字化出来ていないのは間違いないでしょう。ただ、これは事業戦略としては想定内であると思いますが、話はそれほど単純ではないのかもしれません。
というのも、Netflix 日本社長のグレッグ・ピーターズ氏も「クオリティよりも取っつきやすさに走る“ガラパゴス性”には頭を悩ませている」可能性があり、日本市場の独自性が浮き彫りになっています。
また、日本ではその比率が多いと予想されるモバイルユーザーに関して、足かせとなる通信量制限の問題などの問題も残っています。そんな状況で最近噂にあがってきたのが、Netflix のオフライン再生への対応の噂。U-NEXT や Amazon でも対応しているオフライン再生に Netflix も対応し、動画のダウンロードが出来るようになるかもしれません。飛行機に良く乗り、移動中にも動画を楽しみたい管理人としては非常に期待しています。
なぜ日本で特別プレゼンテーションを行ったのか?
ここまで読んだあなたは理由はお分かりでしょう。そうです。Netflix の認知度を上げて、多くの人に定額制で優良コンテンツを楽しむことの楽しさを知ってもらい、最終的にはさらなる会員増による単独黒字化を達成するためのマーケティング活動の一環だった訳です。
まだまだ日本においても Netflix が知られているとは言えないでしょう。Hulu しかり。U-NEXT も同様でしょう。定額制動画配信サービス自体が、現時点の日本市場ではまだ成長期の手前の段階にとどまっていると言えると思います。
今後さらに多くの人が使い出し、「普及率16%の論理」の壁を越える段階にまで成長すれば、爆発的に普及してくるのでは無いでしょうか?
現時点で Netflix に興味をお持ちの方は、まちがいなく「アーリーアダプター」でしょう。
他の動画サービスも含めて、定額制動画配信サービスの楽しさを身近な人に教えてあげて下さいね!
本ブログの主宰者で管理人。Netflix が日本に進出する前から非公認ファンブログとして(勝手に) Netflix を応援してます(笑) Netflix はもちろん大好きですが、目的に応じて複数のSVODサービスを使い分けしています。(使い分けのコツはこちら)目下の悩みは、みたい作品がありすぎること!
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