Netflixで配信中の「キル・コマンド」は暴走したロボット兵器と海兵隊が戦うSFアクションスリラー。
低予算で作られているとは思えないくらいよく出来ている作品で、コアなSF映画ファンには知られている、隠れた名作です!
そこで今回はキル・コマンドのあらすじやみどころをレビューしていきたいと思います。
キル・コマンドのあらすじ
近未来において、兵士の代わりにロボットが戦う時代が舞台。高度な学習能力を持つ指揮型ロボットSAR-3の開発をすすめていた軍事企業ハービンジャー・ロボティクスは、とある孤島で実験中にトラブルが発生し、海兵隊を招集します。
海兵隊はロボットと模擬戦を行うくらいに考えていましたが、SAR-3が演習ではなく実戦を始めてしまい、海兵隊員に襲いかかります。凶悪な戦力をもつロボット達に海兵隊員たちはどう立ち向かっていくのか・・・というお話です。
作風的には「プレデター」や「エイリアン」のような緊張感があり、ロボットの戦闘能力は圧倒的。派手なドンパチでヒャッハーするタイプではなく、強すぎるロボットにたいして、知恵を絞って戦っていく内容となっています。
殺戮ロボSAR-3が怖い
SAR-3は手練の海兵隊員を玩具で遊ぶかのように蹂躙していきます。ロボットだからSFアクションというジャンルにギリギリおさまっていますが、アクションホラー映画といっても良いかもしれません(!)
SAR-3配下のロボットたちもインセクト(昆虫)タイプが多く、悪役っぽさが際立ちます。
どう考えても人間に勝ち目はなさそうですが、海兵隊チームの中に、SAR-3の開発者で半身サイボーグのミルズ女史がおり、彼女の能力を使ってどうにか反撃していきます。
低予算映画ならではの距離感
低予算で作られた本作は、森林での戦闘が多く、有名な俳優も殆ど出演していません。ただロボットのディティールは安っぽくなく、しっかりと作り込まれているので粗さはありません。
演出に過剰な爆発などの派手さがないのに、じりじりと攻め寄ってくるロボットがとても怖く、緊張感を割増で感じることができたので、低予算で作ったことがかえって良かったのかなと感じました。
まとめ
キル・コマンドをまとめると・・・
- 海兵隊VSロボットのアクションスリラー
- 派手なアクション映画というより、プレデターやエイリアンのようなホラー要素が強い
- 低予算映画だが、作り込みはバッチリ
キル・コマンドは正直いって、映画史に残るほど名作という出来ではありませんが、ミリタリーとロボットが大好きな層にとっては、非常によくできた映画だと思います。
世間的な批評はあまり高くありませんが、「悪のロボットと戦うスリラー」と聞いてドキドキするなら、あまり批評を気にせずご覧になることをおすすめします。
海外ドラマが大好きな元シナリオライター。
月に100時間以上はドラマ・映画視聴に費やし、日々皆様におすすめできる作品を探している廃人です。
映画って本当にいいものですね。
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