チェ・ゲバラって知ってますか?
「チェ・ゲバラ?Tシャツのおじさんでしょ?」
はい、違います。確かにTシャツにプリントされることが多いおじさんですが、ただのおじさんではありません。
世界で最も有名な革命家にして、今なお彼の生き様・思想を崇拝する人の耐えないキューバの英雄。それがチェ・ゲバラです。
どれだけチェ・ゲバラの革命レベルが高いか箇条書きします。
- 革命成就後、政治家として活動を始めて7年目で革命熱が再発しコンゴ共和国へ行き革命の指導を試みる。
- インタビューに対して革命=愛だ、という持論を展開する
- 元々軍医として従軍していたが、戦闘中に弾薬と医薬品どちらか選ばなければならない時に弾薬を選んだ。
- ボリビアにも行って革命をする。結果、処刑される
- 遺した子供達へ最後に当てた手紙にも革命のことが書いてあった
どうですか? 骨の髄まで革命家です。理想を掲げ、成就させ、さらなる理想を追い求める姿に同じ男として奮起させられますね。
スクリーンに蘇ったチェ・ゲバラ
ボリビア兵士に捕らえられ、39歳という若さで処刑されたゲバラ。
没後も親しまれるゲバラを映画で演じるとあれば、それはもう大変なことです。
映画「チェ 28歳の革命」はチェ・ゲバラの人生を描いた物語。
本作は前編にあたる部分で、後編の「チェ 39歳別れの手紙」共々アメリカ人俳優のベネチオ・デル・トロが大役を担いました。
デル・トロは自身でキューバに訪れるなど7年もリサーチに費やし、撮影前には25kgも体重を落として臨んだそうです。
で、出来上がったのがコチラ。もはや生き写しレベルではないでしょうかね。
有名な国連演説ももちろん劇中に盛り込まれており、熱の入った演技は一軒の価値ありです。
カンヌ国際映画祭で男優賞を見事受賞したデル・トロ。文句のつけようがありません。
元々の演技力の高さもさることながら、やはり綿密な役作りがモノを言うのでしょう。
革命家チェ・ゲバラという世間に認知されたチェ・ゲバラ像だけでなく、人間としてのチェ・ゲバラを知り尽くすため彼の家族と面会したそうです。
リアリティを追求するためとはいえ、すごい行動力です。
映画を楽しむために
私たち日本人にとって、キューバ革命は縁が薄いものです。
学校の授業でも取り上げられないし、自分から興味を持たない限り知りようがありません。
「チェ 28歳の手紙」はまさしくキューバ革命のお話なんですが、その背景の説明はほとんどありません。
加えて、革命成就後の話と革命真っ只中の話が入り組んでおり少々難解となっています。
なので視聴前は最低でもキューバ革命とチェ・ゲバラのWikipediaを一読しておくことをお勧めします。
本作はNetflixで公表配信中。革命家の生き様を、ぜひご覧ください!
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