後味の悪さを堪能したいなら「ミスト」がおすすめ!

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鬱映画という奇妙なカテゴリ

お金を払い、時間を費やして映画は見るものです。

普通の感覚であれば鑑賞後に「あー、面白かった」と晴れ晴れとした気分になりたいものですが、中にはその逆を行く鬱映画というものが存在します。

代表的なタイトルで言えば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でしょう。もう最悪です。気持ちは沈み、心にぽっかりと穴が空いていしまいます。

鬱映画の共通点として「ラストに救いがない」というものがあります。

すべての努力や過程が水泡に帰し、すべてが無意味だったと思わせる締め方でまさに誰得なのですが、なぜか一定の層に人気があるんですよね。

私も時々、狂ったように鬱映画を見まくってしまう時があります。
発作のようなものでしょうか。

基本的には映画を見てハッピーになりたい人種なので、何かの反動なのかもしれません。

世間では救いのない鬱映画として認識されている「ミスト」も、私が心にダメージを負いたい時に見る一本です。

今回はそんな「ミスト」を紹介したいのですが、なるべくネタバレは防いでいきます。初見の「うわぁ、見なきゃよかった」感を、ぜひ皆様にも味わってもらいたいです。

よくわからない理由で上司に怒鳴られた。自分のせいじゃないのに、責任を押し付けられた。考え抜いた選択が思わぬ不幸を呼び起こした。こんな経験が誰にでもあると思います。

「ミスト」は、そんな理不尽を体験したくて堪らないというドMの方にオススメの一本です。

理不尽すぎる「ミスト」は社会の縮図?

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辺鄙なアメリカの片田舎に突如深い霧が発生し、町を見るみる飲み込んでいきます。霧の中には正体不明のモンスターが息づいており、住人に容赦なく襲いかかり町は大混乱。

主人公のデヴィッドと息子のビリーもスーパーマーケットでの篭城を余儀なくされ、いつ覚めるかも分からない悪夢が始まる、というのがあらすじです。

もし主演にアーノルド・シュワルツェネッガーが配役されていれば、怪物どもを重火器でなぶり殺しにする痛快アクションになっていたでしょう。

しかし残念ながら、非力でちょいと知恵の働く一般人のデヴィッドでは、何もなす術がありません。

終始いつ現れるかも分からないモンスターに翻弄され、スーパーマーケットの中で拙い抵抗を試みるだけです。

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さらに篭城する人々の中には、終末の救いだなんだと宗教じみたことを始めるお花畑思考の異常者も登場。

死傷者、自殺者のオンパレードで絶望的な状況が続きます。

そしてデヴィッドはこんなところに居てたまるか、と死亡フラグがビンビンの決意まで固める始末です。

この映画の最大の理不尽ポイントは、行動が全て裏目に出てしまうこと。

主人公のデヴィッドは生き残りをかけて一生懸命抗い続けます。しかし、その行動が都合よく作用しません。

まさに実社会と一緒ですね。どんなに努力を重ねても結果が伴わなければ独りよがり、偽善、独断的と世間の評価は冷たいもの。映画のラストも「デヴィッド君を慰める会」を開いてやりたい気分です。

設定はおとぎ話ですが、ある種他の映画にはないリアリティがあります。だからこそ、鬱映画として心に訴えかけるものがあるのかもしれません。

気持ちを沈めたい人、ミストは絶対見るべし!

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なかなか奇特ですが、心を抉られたくなる時ってありますよね。この心理が生まれる理由はわかりませんが、現に鬱映画を求めたくなる時が一度はあるはずです。

そんな時にはミストが最高だと思います。

何度も見返したくない、でも時々見返してしまう。不思議な魅力にとり憑かれるはずです。

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