「ただ君だけ」は、珠玉の恋愛映画。チャップリンの精神を継ぐ、王道の映像美を映像美を堪能あれ!!!

恋愛映画は星の数だけありますよね。アクションロマンス、コメディロマンス、ピュアロマンスなどなどその種類はたっくさんあります。

Netflixで配信中の韓国映画、「ただ君だけ」は数あるその中でも、美しい恋愛をどこまでも美しく描き切った、純愛映画です。

ただし、ひたすらに甘々でベタベタな訳ではありません。

程よくアクションも盛り込み、事件もあり、恋愛映画を苦手とする男性でも楽しむことができるのが、この作品のすごいところ。

 

私はハリウッド映画の、ど派手で過激な作品群にちょっと疲れてしまった時に、この作品に出会いました。

事前の知識も何もなく見た映画でしたが、あっという間にその世界に入り込み、感情移入。

最後には、あられもなく号泣でした。

今では、恋愛映画の中でお気に入りの一つです。

ハリウッド映画とは違う、繊細でピュアな世界観と映像美に癒されるこの作品は、自信を持っておすすめしたい一品です!

それでは、どんな魅力が詰まっているのか、少しだけ紐解いていきましょう。

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「ただ君だけ」の元となったのはチャップリンの名作!

皆さんは、チャップリンの作品を観たことがあるでしょうか。

チャップリンは映画が始まった時代を代表する「喜劇王」とも言われる映画界の神様です。

黒白映像の中で、シルクハットとダボダボのスーツに身を包み、ちょび髭でステッキフリフリ、動き回る姿は有名ですね。

 

韓国映画の「ただ君だけ」は、彼の代表作である「街の灯」をモチーフにしています。

「街の灯」は、浮浪者の男(チャップリン)が目の見えない花売り娘に出会い、彼女の目を治すために奮闘するお話です。

心温まるストーリー展開の一方で、お酒を飲んだ時とシラフの時とで人格が変わってしまう大富豪とのドタバタの掛け合いもあり、チャップリンのコミカル冴え渡る演技を堪能できる、傑作作品です!

「ただ君だけ」が気に入ったからこそ観てみることにしたチャップリンのこの作品(超失礼…)。正直、白黒サイレントだし、あまりにも時代が違いすぎて楽しめるのかなーと疑心暗鬼でした。

しかし! 意外や意外、現代でも十分にありえるストーリー展開に、日本のお笑いにも通じている笑いのセンス!!!最後まで面白かった!

チャップリンて天才だったんだなーと確認するに至ったのでした。

と、同時に、この作品を元にした「ただ君だけ」の制作者の、限られた映像と役者の演技力だけで素晴らしい作品を作っていた、古き時代への尊敬と、「映画の原点に戻ってみよう!」というような意図を感じたりもしたのでした。

「ただ君だけ」のストーリーは…

さてさて、韓国版「街の灯」とも言える「ただ君だけ」。

できればあらすじを読まないで観ることを強く、強くオススメします!

なぜなら、あらすじを知らなくともストンと内容が胸に入ってくるストーリー展開だから!

 

読まないでー

 

読まないで〜〜〜

 

 

・・・・・

 

わかりました。ちょっとだけご紹介します。(シブシブ)

 

 

元ボクサーの男、チョンミルはある暗い暗い過去があり、ボクシングからも手を引いてひっそりと暮らしていました。

そんな彼の生活の中に突然現れたのが、目に障害を抱える女性、ジョンファです。

二人は、少しずつ、少しずつ、心の距離を近づけていきます。

障害を抱えながらも前向きに明るく生きようとするジョンハの姿に感化され、ボクシングをもう一度やろうとするチョンミル。

そんな幸せな二人の生活に、影が差すのは、ジョンファが視力を失うに至った経緯をチョンミルが知った時からでした。

そして、ジョンハの視力を取り戻すために、チョンミルはある重大な、だけどもとても危険な決心をします!

ただただ、お互いの幸せだけを願った。そんな二人の行く末はどうなるでしょうか。

 

映画はこんな淡白なあらすじのようには行きません。

もっと面白いのです!ここでは言えないいろんなハプニングや胸キュンの瞬間が出てくるのです!!

「ただ君だけ」の見所!

さて、それでは、ネタバレにならない程度に、この作品の見所をご紹介します!

 

何はともあれ、この人、ソ・ジソプ!

この映画の見所は、何と言っても主役を演じる二人の俳優さんでしょう!

その一人、チョルミン役のソ・ジソプは一見の価値、いや、人によっては十見くらいしても足りないと思う俳優さんです。

ソ・ジソプは、「映画は映画だ」やドラマ「ごめん、愛してる」、また日本映画「ゲゲゲの鬼太郎」にも出演していて、各著名な映画賞においてもその演技を認められている実力者です。

 

影のある悲しい瞳が印象的なこの人。

過去のある男の役と、その傷があるからこそ一人の女を愛しきるその一途さを見事に演じています。

韓国の俳優さんは演技の上手い人が多いな〜と思うのは私だけではないはず!

特にこのチョルミンは言葉数が少ない役で、そのぶん表情で演技しないといけません。

音声のなかったチャップリンの時代のように。

葛藤や、愛情や、訝しさや、慈しみなどなど、多様に変化するソ・ジソプの表情に注目です。

 

身長183センチの元水泳選手と言う体格に恵まれたこの人。

持ち前のプロポーションをさらに鍛え上げ、ボクサーとしての美しい肉体美を観ることができるのも大きな見所ポイントです!!!

何をおいても、この人、ハン・ヒョジュ!

ジョンハ役は、ハン・ヒョジュ

韓国ドラマ「春のワルツ」で大抜擢されて、人気ドラマ「華麗なる遺産」や長編歴史ドラマ「トンイ」をこなし、若いながらももはや大女優の風格を漂わせている女優さんです。

この人のすごいところ。それは、始めはよくいる普通の女の子のように見えるのだけど、その演技を目で追ううちに、どんどんと美しさに輝きが出て見えてくるところ!!

 

陽だまりの中で、チョルミンに「嘘つき」と言うシーンがあるのですが、その綺麗さにハッと魅入られてしまいます。

そりゃあ、チョルミン、一瞬でFall in loveでしょう!

 

儚さの中にあるお茶目さに、女性でも好感を持ててしまう、そんなジョンファ役をこなすハン・ヒョジュの熱がこもった演技にただただ脱帽です。

 

私はすっかりこの人のファンになってしまいました。

観たことない人は是非ともこの機会に。

光と影のコントラスト!

この作品の監督は、ソン・イルゴン氏。カンヌ映画祭において韓国の映画監督としては、初の受賞者となった素晴らしい映画監督です。

そんな監督が手がける「ただ君だけ」ですので、それこそ、一級品の恋愛ストーリーを楽しむことができます。

 

この監督、光の使い方が非常にうまいのです。

チョルミンとジョンファとの出会いから、二人の心の距離が近くなるにしたがって徐々に徐々に明るく、たくさんの明るい光が差し込むように作られています。

幸せな場面では、明るい太陽光を目一杯使い、反対に暗雲立ち込める場面では、太陽光を避けていることに、少し気にしていれば気がつくことでしょう。

さらに、恋愛映画の中に、アクションやコメディ要素をふんだんに取り込み、エンターテイメントとしての映画をとてもうまく完成させています。

まとめ

見応えがあり、終わった後の清々しさから何度でも繰り返し観たくなる「ただ君だけ」。

激しく官能的な作品とは一線を画し、優しく、純粋で、美しい心のふれあいを存分に堪能できる作品となっています。

 

シンプルだけど、誰もが憧れる一途な愛。

あなたのお気に入りリストに加えてみてはいかかでしょうか。

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