これはスピーチを題材にした燃えるスポ根!映画『英国王のスピーチ』

イギリスを代表する名優、コリン・ファース。

シリアスなサスペンスも、笑えるコメディもこなす名優の代表作の一つといえるのが、今回ご紹介する『英国王のスピーチ』です。

映画のタイトルだけだと地味めな感じがしますよね?

この映画のテーマは、「英国王が、世界を変えてしまうかもしれない人生最大のスピーチに挑む」というもの。

かなり変わったテーマのようですが、実はアクション映画に勝るとも劣らない、怒涛の熱い展開が待っている映画なのです!

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『英国王のスピーチ』ってどんな映画?

幼いころから、吃音(きつおん、どもり)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)は、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の後を継ぎ、さまざまな式典でスピーチを要求されます。

吃音で上手くしゃべれず、王室や国民からも失笑をかってしまうジョージ。

そんな夫を見かねて、妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正のトレーナー・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)を訪ねます。

 

まるで『酔拳』や『ロッキー』のような…

未見の方であれば、「何を言ってるんだ?」と思われるかもしれません。

『英国王のスピーチ』は、殴る蹴るのアクションこそありませんが、『酔拳』や『ロッキー』に匹敵する、立派なスポ根映画なんです。

  • 特別な才能もないのに、不相応な地位は持っている主人公。
  • 敵は世界最強の独裁者、ヒトラー
  • 「師であり友」と呼べる人物と、衝突しながらも一つの目標に向かって前進していく。
  • 時は来た。いざ、勝負!!

登場人物にヒトラーこそ出てきませんが、劇中では細やかな演出で、迫りくるドイツ軍の脅威がひしひしと伝わってきます。

しかも、敵はヒトラーだけでなく、ジョージを名ばかりの王として馬鹿にする王室であり、英国民であり、そしてジョージ自身でもあるわけです。

…これってまさに『酔拳』であり『ロッキー』であり、僕らが大好きな「週間少年ジャンプ」的な王道スポ根ではないでしょうか?

演技派俳優たち、みんな素敵!

ジョージを演じるコリン・ファース、ジョージの妻・エリザベス役のヘレナ・ボナム=カーター、そしてジョージの師・ライオネル役のジェフリー・ラッシュ。

この3人のアンサンブル、素敵です。一緒にスピーチの特訓をするシーンなんか、観てるだけで楽しい。

しかも、余計な回想やカットバックなどを入れず、演技だけで辛い過去があったことを思わせる達者ぶり!もう最高です。

「英国民の前で開戦のスピーチをする」という、一見地味なテーマも、「スポ根」的なお膳立てと、俳優たちの演技で、ここまで熱い映画にしてしまうなんて、お見事としかいいようがない!

『英国王のスピーチ』は、ド派手なアクション映画が好きな方でも、きっと楽しめる映画です。

まとめ

わたしがこの映画を初めて観たのは、2011年の3月。震災が起こった1~2週間後でした。

まだまだ震災後の混乱が顕著だったあの時期、わたしはこの映画で元気をもらった気がします。

ぜひあなたも、Netflixで配信中の『英国王のスピーチ』を観て、明日からの活力をもらってくださいね!

『英国王のスピーチ』ティザー

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