『拾ったものはボクのもの』わがままなタイトルの映画がつい気になる

いよいよ2015年も押し詰まってきて、クリスマスとお正月が近づき、Netflixの映画やドラマで愛する人を楽しませるもよし。そういう流れでなかった場合でも、どっこい、おもしろい映画やドラマで寂しさを吹き飛ばすもよし。きっとNetflixの存在が頼もしい味方になってくれることでしょう。

さて、何百作品ものNetflix作品の中から2015のラインナップをざっと見ても、いったいどれを観ればいいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで、あまり話題になってないニッチな作品にも隠れた魅力があるのではないかと、アマゾン川のようなラインナップの奔流をちょっとカヌーさながら探索してみましょう。

 

かなり奇想天外なドキュメンタリー

Finders Keepers
今回、目に留まったのは、『拾ったものはボクのもの』というちょっと気を引くタイトルのドキュメンタリー作品です。

アニキに拳骨でもかまされ、「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」とか言われてオヤツを奪われた記憶が蘇るようなタイトルで、コメディなのかしらと、ついつい気になってしまいました。たまたまドキュメンタリーだったんですけどね・・・。

だって、バーベキューで肉を焼いたりなんかするグリルの中に、ナ、ナント人間の脚が入ってた(?)という話なんですからね。しかも、こんなありえな~いことが実際にあったというのが、何ともアメリカらしいですね。

ホラー映画とか、猟奇、怪奇な話にはなっていきません。実は、その脚は俺のものだと名乗り出した人がいて、見つけた人と持ち主が争う話なんです。その脚はいったい誰の物なのか・・・どこから「足がついた」んでしょうかね?

実はそれ、私のものなんですが・・・

問題の脚の持ち主は、 ジョン・ホッジという人で、飛行機事故で左脚を失うという災難に遭ってしまい、事故現場から回収された左脚を今から縫合しても無理でしょうから、せめて骨だけでも残しておきたいと思い、家に送ってくれと頼んだんですが、どういうわけか葬儀屋の怠慢でごみ袋に入ったまま送られてきたそうです。

こんなもの受け取れるかと思ったものの、突っ返すにも自分の脚なんで、しかたなく近くのレストラン(というのがすごい。自分んチの冷蔵庫には入らなかったんでしょうかね)にぶち込んでおいたんですが、店長にバレて、あわてて裏口から運び出すすったもんだなどあり、じゃあ、今度は自分の脚をミイラにしてやろうと(この飛び方も一流だ)、友達から防腐剤を借り(防腐剤ぐらい自分で買えよ)、脚を木の上で天日干しにして放置してたんだそうな(そんなもん、放置すんな)。

ところが、家が抵当に入って、どういうわけか脚は中古グリルの中に放り込まれて(バーベキューにされなくてよかった)、オークションでそのグリルを買ったシャノン・ウィズナントという人物がびっくらこいた。

何が当たるか世の中分からない

しかし、ただで転ばない、一応実業家のそのシャノンは、こんなおもしろいネタめったにない、俺は有名人になれるぞとばかり、商魂をたくましくし、なんとこのグリルには人間の本物の脚が入ってたと、見世物興業を思いつくのでありました。

ところが、分からないもので、この見世物が大当たり!!(脚は一応、警察の安置所的なところへ。これがホントの肢体安置所か?)。その興業のせいで、自分の脚だと知った元の(?)持ち主のジョンは、俺の脚だ、返してくれと頼みにきます。

しかし、シャノンは、金を出して買ったんだから、グリルの中に入ってた脚は俺のモンだと、つっぱねます。こうして、「拾った脚はだれのもの」という珍騒動が起きるのですが、さて、この騒動の行方は??

あの大物作家も同じアイデアを持っていた!?

本作品の原題は、”Finders Keepers”で、これは「拾ったものは自分のもの」という意味の決まり文句。あのスティーブン・キングも、同じタイトルのおもしろい小説をたまたま今年発表していて、これは断筆宣言した小説家を殺して金とネタ帳を手に入れたコソ泥の話で、小説の結末が書かれてるそのネタ帳をめぐって次々に事件が起きていくというお話。

ホラー小説の“キング”が、この小説よりも奇なりのドキュメンタリーを見たら何と言うでしょう? この「拾ったネタは俺のものだ」と言うかもしれませんね。いや、年末年始は、こんな映画に脚を向けて寝ましょうや! 

 
 

こちらの記事もおすすめ

フォローする